PCの冷却性能を高めるために、複数のCPUファンやケースファンを取り付ける場合、接続方法に悩むことがあります。本記事では、CPUファン2種類とケースファンをどのようにマザーボードに接続すればよいかを初心者向けに分かりやすく解説します。
1. マザーボードのファン端子について
まず、マザーボード(PRIME B760M-A WIFI D4)には以下のようなファン用端子があります。
- CPU_FAN: メインのCPUクーラー用
- CPU_OPT: 追加のCPUクーラー用(デュアルファン構成向け)
- CHA_FAN(Chassis Fan): ケースファン用(複数端子あり)
基本的に、CPUクーラーのファンはCPU_FANまたはCPU_OPTに、ケースファンはCHA_FAN端子に接続します。
2. CPUファン2種類の接続方法
今回の構成では、TL-C12C-S X3-D1-JP(3個)とNT1206-6-direct jp(6個)を使用しています。これらを正しく接続する方法を説明します。
① CPUファンのケーブルが2本ある理由
一部のCPUファンには、以下の2種類のケーブルが付属していることがあります。
- 4ピンPWMケーブル: 回転数を制御するメインケーブル
- RGBケーブル: LEDライティング制御用(RGB対応ファンの場合)
CPUクーラーの動作に必要なのは4ピンPWMケーブルのみです。RGBケーブルは、RGBコントローラーや対応するマザーボード端子(ARGBヘッダーなど)に接続します。
② CPUファンをマザーボードに接続する
CPUクーラーがデュアルファン仕様の場合、次のように接続します。
- 1つ目のCPUファン → CPU_FAN に接続
- 2つ目のCPUファン → CPU_OPT に接続(または分岐ケーブルを使用)
もしCPU_OPT端子がない場合は、PWMファンスプリッターを使用し、CPU_FAN端子から2つのファンを分岐させることが可能です。
3. ケースファンの接続方法
ケースファン(NT1206-6-direct jp)を正しく接続するために、以下の手順を実施してください。
① ファンハブの利用
ケースファンの数が多い場合、ファンハブ(PWMスプリッター) を利用すると便利です。
- ファンハブにケースファンをまとめて接続
- ファンハブの出力を CHA_FAN に接続
これにより、マザーボードの1つの端子で複数のファンを制御できます。
② 直接接続の場合
マザーボードに十分なCHA_FAN端子がある場合は、各ケースファンを直接接続できます。
- ケースファン1 → CHA_FAN1
- ケースファン2 → CHA_FAN2
- ケースファン3 → CHA_FAN3
ただし、マザーボードの端子数が不足している場合は、ファンハブを利用するのがベストです。
4. ファンの回転数とRGBの設定
ファンの動作やRGBライティングをカスタマイズするために、次の設定を確認しましょう。
① BIOSでのファン制御
マザーボードのBIOSにアクセスし、ファンの回転数を調整できます。
- BIOS起動(DeleteキーまたはF2キー を押す)
- ファン設定(Q-Fan Controlなど) に移動
- PWMモードまたはDCモードを設定(PWM対応ファンの場合はPWMを選択)
② RGB設定
RGB対応のファンを使用する場合、マザーボードのRGBヘッダーに接続し、専用ソフトウェア(ASUS Armoury Crateなど)で色を調整できます。
5. まとめ
今回の構成では、以下の接続方法をおすすめします。
- CPUファン: CPU_FANとCPU_OPTに接続(またはPWMスプリッターを使用)
- ケースファン: CHA_FAN端子またはファンハブを使用してまとめる
- RGBファン: マザーボードのRGBヘッダーに接続
- ファンの回転数: BIOSでPWM設定を調整
この接続方法を実践すれば、PCの冷却性能を最大限に活かし、安定した動作が期待できます。ぜひ試してみてください!
コメント