セリアのエンボスペーパー(A5)に家庭用プリンターで印刷しようとした際、文字がぼやけてしまうことがあります。
特に、エンボス加工された紙は表面が凹凸になっているため、通常のコピー用紙とは異なり、インクの定着や印刷設定を適切に調整する必要があります。本記事では、Canon PIXUS TS3730を使用して綺麗に印刷するための設定やコツについて詳しく解説します。
エンボスペーパーに印刷する際にぼやける原因
エンボスペーパーに印刷する際に文字がぼやける主な原因として、以下の3つが考えられます。
1. 用紙設定が適切でない
家庭用プリンターでは、紙の種類に適した設定が重要です。
エンボスペーパーは一般的なコピー用紙と違い、インクの吸収率や表面の質感が異なるため、「普通紙」や「インクジェット紙」の設定では綺麗に印刷されないことがあります。
2. インクの定着が不十分
エンボス加工された用紙は凹凸があり、通常のインクジェットプリンターではインクが均一にのりにくい傾向があります。
速乾性の高いモードや高解像度設定にすることで、文字のにじみやかすれを防ぐことができます。
3. PDFの解像度が低い
Canvaで作成した招待状をPDFでダウンロードする際に、解像度が低い設定になっていると、印刷時にぼやける原因となります。
「高解像度(300dpi以上)」の設定で保存することがポイントです。
エンボスペーパーに綺麗に印刷するための設定
次に、Canon PIXUS TS3730でエンボスペーパーに綺麗に印刷するための具体的な設定方法を紹介します。
1. 用紙設定を変更する
プリンターの用紙設定を変更することで、インクの定着を最適化できます。
- 「設定」→「プリンターのプロパティ」を開く
- 「用紙の種類」を「マットフォトペーパー」または「はがき」に変更
- 「印刷品質」を「高品質」に設定
- 「カラー/モノクロ設定」で「グレースケール」をオフ(カラー印刷の場合)
これにより、インクの吹き付けが細かくなり、にじみにくくなります。
2. 乾燥時間を長くする
インクの乾燥時間を長く設定すると、にじみやすい紙でも綺麗に印刷されます。
- 「印刷設定」の「乾燥時間の延長」を有効にする
- 印刷後、紙をすぐに触らずに10分ほど放置して乾燥させる
3. CanvaのPDFダウンロード設定
Canvaでデザインを作成した際、PDFの設定も重要です。
- 「ファイルの種類」を「PDF(印刷用)」に選択
- 「解像度」を300dpi以上に設定
- 「トリムマークと塗り足し」を有効にする(余白を防ぐため)
これにより、印刷時の文字の鮮明さが向上します。
プリンターのメンテナンスも重要
印刷設定を調整しても文字がぼやける場合、プリンターのメンテナンスが必要かもしれません。
1. プリントヘッドのクリーニング
プリントヘッドが詰まっていると、インクが均一に出ず、かすれやぼやけの原因になります。
- 「プリンター設定」→「ヘッドクリーニング」を実行
- クリーニング後、テスト印刷をして文字の鮮明さを確認
2. 用紙の給紙設定を調整
エンボスペーパーは通常の紙より厚みがあるため、用紙の給紙方法を変更すると改善されることがあります。
- 「用紙設定」→「厚紙」または「特殊紙」を選択
- 手差し給紙を使用し、1枚ずつ印刷する
まとめ
セリアのエンボスペーパーに家庭用プリンターで綺麗に印刷するには、以下のポイントを押さえることが重要です。
✔ プリンターの用紙設定を「マットフォトペーパー」または「はがき」に変更
✔ 乾燥時間を延長し、印刷後すぐに触らない
✔ CanvaのPDFを「高解像度(300dpi)」で保存
✔ プリントヘッドのクリーニングを実施
これらの設定を試すことで、エンボスペーパーに美しく印刷できるようになります。ぜひ実践してみてください。
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