警察の相談窓口に電話をかけた後、突然知らない業者からの着信が増えたとしたら、「個人情報が流出したのでは?」と不安になるかもしれません。
この記事では、警察相談窓口に電話した際に聞かれる情報の取り扱いと、業者からの電話が増えた原因の可能性、そして対策について詳しく解説します。
警察相談窓口で聞かれる個人情報とその扱い
警察相談窓口(#9110や各都道府県の相談ダイヤル)では、相談者の情報を記録するため、住所・氏名・電話番号・職業・家族構成などを聞かれることがあります。
1. なぜ個人情報を聞かれるのか?
- 相談内容を正確に把握するため
- 事件性がある場合に備え、本人確認を行うため
- 再度の連絡が必要な場合に備えるため
警察は、相談者の情報を適切に管理し、外部に漏洩することは通常ありません。
2. 情報が第三者に提供される可能性は?
警察が個人情報を第三者に提供するのは、以下のような法的に定められた場合のみです。
- 事件捜査の必要がある場合
- 裁判所や他の行政機関からの正式な請求があった場合
- 本人の同意がある場合
通常、営利目的の業者に情報が流れることはありません。
警察に相談後に業者から電話がかかってくる理由
警察に相談した直後に、知らない業者から電話があった場合、本当に警察が情報を流出させたのかという疑問が生じます。
1. 偶然の可能性
業者からの電話が増えたのは、単なるタイミングの問題という可能性が高いです。
- 最近ネットで会員登録や資料請求をしていないか?
- 過去に電話番号を登録した企業がリストを更新していないか?
- 知らない番号の着信履歴が元々あったか?
こうした状況と重なり、警察に相談した後にたまたま業者からの電話が増えたと感じるケースもあります。
2. 電話番号が外部に流出している可能性
以下のような経路で、すでに個人情報が外部に出ていることも考えられます。
- 過去に登録したサイトが情報を流出させた
- 何らかのキャンペーンやプレゼント応募で電話番号を入力した
- 電話帳アプリなどを使用し、番号が収集された
この場合、警察とは無関係に業者が連絡を取ってきている可能性があります。
3. 相談した電話番号が本当に警察だったかの確認
警察HPに掲載されていた番号であれば、正規の警察窓口である可能性が高いですが、不安であれば次の方法で確認できます。
- 警察署の公式ホームページを再確認する
- 都道府県警の代表番号にかけて「この番号は警察のものか?」と尋ねる
- 今後の相談は#9110を利用する
知らない業者からの電話に対する対策
もしも今後も不審な電話が続く場合、以下の対策を取りましょう。
1. 知らない番号には出ない
業者からの電話には、出ないのが最も効果的です。出ると「この番号は有人」と判断され、さらに勧誘のターゲットになる可能性があります。
2. 着信拒否を設定する
スマートフォンでは、着信拒否の設定を利用できます。
- iPhone:「最近の発信」→ 該当番号の横のⓘをタップ → 「この発信者を着信拒否」
- Android:「通話履歴」→ 該当番号を長押し → 「ブロック」
3. 迷惑電話対策アプリを活用する
迷惑電話を自動で識別し、ブロックできるアプリを利用するのも有効です。
- Whoscall(迷惑電話の発信元を特定)
- 楽天でんわアプリ(スパム通話の自動拒否)
4. 警察に相談する
もしも執拗に勧誘や詐欺のような電話が続く場合、再度警察に相談することをおすすめします。
- 電話番号を控えておく
- 何度も同じ業者からかかってくる場合は録音する
相談時には「#9110」にかけるのが安全です。
まとめ
警察相談窓口に電話した後に業者からの着信が増えた場合、偶然のタイミングで発生した可能性が高いですが、不安がある場合は以下の点を確認しましょう。
- 電話した番号が正規の警察窓口であるかを確認する
- 過去にどこかで電話番号を登録していないか振り返る
- 業者からの電話は無視し、着信拒否設定をする
警察が個人情報を第三者に漏らすことは通常あり得ませんので、安心してください。それでも不審な電話が続く場合は、迷惑電話対策を実施し、必要なら警察や消費者センターに相談しましょう。
コメント