iPhoneに保存されている写真をメモリーカード(SDカードやUSBメモリ)に移動するとき、撮影日や作成日などの日付データを保持したいと思うことがあります。しかし、単純にコピーするだけでは、ファイルの作成日が変更されてしまい、日付がリセットされることもあります。
本記事では、日付データを維持したまま、iPhoneからメモリーカードに画像を移動する方法を解説します。
なぜ画像移動時に日付データが消えるのか?
iPhoneの写真をそのままコピーすると、作成日や撮影日が変更される場合があります。これには以下のような理由があります。
✔ iOSの仕様
iPhoneの写真アプリ内では、撮影日や編集日などのメタデータ(EXIF情報)が保持されていますが、AirDropや一部の方法でコピーすると、ファイルの作成日が変更されることがあります。
✔ メモリーカードのフォーマットの影響
メモリーカードのファイルシステム(exFAT、FAT32、NTFSなど)によっては、EXIF情報が正しく読み込めないことがあります。
✔ ファイル管理アプリの違い
iPhoneから直接メモリーカードへコピーする際、使用するアプリによってはEXIFデータを維持できない場合があります。
日付データを保持しながら画像を移動する方法
以下の方法を試すことで、撮影日や作成日を維持したまま画像を転送できます。
① Apple純正の「ファイル」アプリを使用する
iPhoneの「ファイル」アプリを使用すれば、日付データを保持しやすくなります。
✔ 手順
- メモリーカード(Lightning対応USBやSDカードリーダー)をiPhoneに接続
- 「ファイル」アプリを開く
- 「写真」アプリ内の画像を選択し、「ファイルに保存」を選択
- 保存先にメモリーカードを指定
- 「移動」または「コピー」を選択
この方法なら、EXIFデータ(撮影日などの情報)が保持される可能性が高いです。
② iCloudを経由して移動する
iCloudを使ってPCにダウンロードしてからメモリーカードに移動すると、元の撮影日が保持されることがあります。
✔ 手順
- iPhoneでiCloud写真を有効にする
- PCのブラウザで「iCloud.com」にアクセス
- 「写真」からダウンロードする画像を選択
- 「オリジナルのフォーマット」でダウンロード
- ダウンロードした画像をメモリーカードにコピー
この方法では、EXIFデータが保持されやすく、日付の変更を防ぐことができます。
③ 専用のSDカードリーダーを使用する
「Lightning to SDカードリーダー」などの公式アクセサリを使用すると、写真を元の日付情報のまま転送できます。
✔ 手順
- Apple純正またはMFi認証の「Lightning to SDカードリーダー」を準備
- SDカードをiPhoneに接続
- 「写真」アプリを開き、転送したい画像を選択
- 「共有」→「ファイルに保存」からSDカードを選択
- ファイルの作成日が変更されないことを確認
④ PCを使って転送する
iPhoneから直接メモリーカードへ移動すると日付が変わることがありますが、PCを経由することで解決できる場合があります。
✔ 手順(Windows)
- PCにiPhoneをUSB接続
- 「エクスプローラー」からiPhoneの「DCIM」フォルダを開く
- 画像をPCにコピー(この時点でEXIFデータが維持される)
- コピーした画像をメモリーカードに移動
✔ 手順(Mac)
- iPhoneをMacに接続
- 「イメージキャプチャ」アプリを開く
- 画像をMacに保存
- 保存した画像をメモリーカードへコピー
PCを経由することで、日付データの変更を防げる可能性が高いです。
⑤ EXIF情報をチェック・修正する
もし、日付が変わってしまった場合でも、EXIF情報を確認・修正することで元の日付に戻すことができます。
✔ 使用するアプリ
- ExifTool(PC用:詳細なEXIF情報の編集が可能)
- EXIF Viewer(iPhoneアプリ:撮影日情報を確認できる)
✔ EXIF修正手順(PC)
- 「ExifTool」または「EXIF Date Changer」をインストール
- 画像をソフトに読み込む
- 「撮影日」または「作成日」を修正する
これにより、元の日付データを復元することが可能です。
まとめ
iPhoneからメモリーカードに画像を移動する際、日付データを保持するためには適切な方法を選ぶことが重要です。
- 「ファイル」アプリを使用すると日付データが保持されやすい
- iCloudを経由するとオリジナルデータを保ったまま移動できる
- Apple純正のSDカードリーダーを使うとデータが変わりにくい
- PCを経由すると日付データを保持できる可能性が高い
- EXIF編集ツールを使えば、日付を修正できる
適切な方法を選ぶことで、大切な写真の撮影日情報を失わずに管理することができます。
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