スマートフォンの便利な機能のひとつにNFC(Near Field Communication)があります。交通系ICカードの読み取りや決済、デジタルキーの利用など、NFCの活用範囲は広がっています。
では、iPhone 12 ProはNFCに対応しているのでしょうか?また、かざすだけで情報を読み取ることができるのでしょうか?この記事では、iPhone 12 ProのNFC機能について詳しく解説します。
iPhone 12 ProはNFCに対応している?
結論から言うと、iPhone 12 ProはNFCに対応しています。実は、iPhoneはiPhone 7以降のモデルからNFC機能を搭載しており、iPhone 12 Proも例外ではありません。
iPhone 12 ProのNFC機能を活用できる主な用途は以下のとおりです。
- Apple Pay(非接触決済) – クレジットカードや交通系ICカードを登録し、NFCを使って支払いが可能。
- NFCタグの読み取り – NFCタグをスキャンし、URLや情報を取得。
- エクスプレスカード – 交通系ICカード(Suica、PASMO)やデジタルキーを設定し、かざすだけで利用。
かざすだけで読み取れる?設定は必要?
iPhone 12 ProにはバックグラウンドNFCリーダーが搭載されており、特定のNFCタグはかざすだけで読み取ることが可能です。
ただし、すべてのNFCタグに対応しているわけではなく、次のような違いがあります。
- Apple Payやエクスプレスカード → かざすだけで利用可能(設定済みの場合)。
- 標準的なNFCタグ → iOS 14以降では、アプリを開かなくても自動的にスキャン可能。
- 特定のNFC機能(書き込みなど) → 専用アプリの使用が必要。
つまり、基本的なNFCタグの読み取りは設定不要ですが、用途によっては設定やアプリが必要になる場合もあるということです。
iPhone 12 ProでNFCを活用する方法
iPhone 12 ProでNFC機能を活用するには、以下の方法があります。
① Apple Payを利用する
Apple Payを設定すれば、コンビニや駅の改札などでNFCを使った決済が可能になります。設定方法は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開く。
- 「ウォレットとApple Pay」を選択。
- 「カードを追加」からクレジットカードや交通系ICカードを登録。
登録後は、端末をリーダーにかざすだけで決済が完了します。
② NFCタグを読み取る
iPhone 12 Proは、特定のNFCタグをスキャンすることができます。方法は以下の通りです。
- ホーム画面から「コントロールセンター」を開く。
- 「NFCタグリーダー」のアイコンをタップ。
- NFCタグにかざすと、情報を取得できる。
iOS 14以降では、一部のNFCタグならアプリを開かなくても自動スキャンされるため、よりスムーズに利用できます。
③ ショートカットアプリでNFCを活用
「ショートカット」アプリを使うと、NFCタグをトリガーとして特定のアクション(Wi-Fiのオン・オフ、アプリの起動など)を自動化できます。
iPhone 12 ProのNFCの制限点
iPhone 12 ProのNFC機能は非常に便利ですが、いくつかの制限があります。
① 書き込み機能は制限されている
iPhoneはNFCタグの読み取りは可能ですが、Androidのように自由に書き込むことはできません。一部の専用アプリを使えば可能ですが、機能が制限される場合があります。
② FeliCa(おサイフケータイ)はApple Pay経由のみ
iPhoneはFeliCa(SuicaやPASMO)に対応していますが、Apple Payを通じてのみ利用可能です。Androidの「おサイフケータイ」のように自由に使えるわけではない点に注意が必要です。
まとめ:iPhone 12 ProのNFC機能は便利だが用途による
iPhone 12 ProはNFCに対応しており、かざすだけで一部の機能が利用可能です。特にApple Payや交通系ICカードの利用はスムーズで、日常生活を便利にしてくれます。
ただし、標準的なNFCタグの書き込みには制限があるため、Androidとは異なる点もあります。用途に応じた使い方を理解し、便利に活用していきましょう。
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