1台のプリンターを2台のノートパソコンで共有したい場合、毎回USBケーブルを差し替えるのは手間がかかります。
そこで、USB分岐ケーブルを使えば解決できるのでは?と考える方も多いでしょう。しかし、分岐ケーブルの仕様によってはプリンターの接続には適さない場合もあります。
USB分岐ケーブルはプリンターの共有に適しているのか?
結論から言うと、一般的なUSB分岐ケーブルではプリンターの同時接続はできません。
多くのUSB分岐ケーブルは、片方がデータ転送用(USB 2.0やUSB 3.0)、もう片方が充電専用となっています。そのため、プリンターを2台のPCに同時に接続する用途には適していません。
このようなケーブルは、電力供給を補助するために設計されており、データ転送を2台のPCに同時に行うものではないため、プリンターの制御には使用できないのです。
1台のプリンターを2台のPCで共有する方法
USB分岐ケーブルが適さないとなると、プリンターを2台のPCで共有するにはどのような方法があるのでしょうか?
主な方法を紹介します。
1. USB切替器(USBスイッチ)を使う
プリンターを2台のPCで切り替えて使用するには、USB切替器(USBスイッチ)が便利です。
- USB切替器にプリンターのUSBケーブルを接続し、PCを2台まで接続可能。
- ボタンを押すだけで、どちらのPCと接続するか切り替えられる。
- ドライバー不要で、簡単にセットアップ可能。
例えば、「USB 2.0 切替器 2台用」や「USB 3.0 セレクター」などの製品を使用すると、プリンターをスムーズに切り替えることができます。
2. LAN接続(プリンター共有機能)を活用
プリンターにLANポートがある場合、ルーター経由でネットワーク共有することで、2台のPCから印刷が可能になります。
- プリンターをルーターに有線LANで接続する。
- 各PCで「プリンターの追加」を行い、ネットワークプリンターとして認識させる。
この方法なら、PCを切り替えることなくどちらのPCからでも印刷できます。
3. プリンターのUSB共有機能を利用する
プリンターの中には、USB接続でもPC共有ができる機種があります。
- USB共有ハブ(プリントサーバー)を使用し、ネットワーク接続。
- Windowsのプリンター共有機能を使い、1台のPCを経由して印刷。
この方法は、特定のプリンターやOSの設定によりますが、簡単な設定で済むこともあります。
USB切替器を選ぶ際のポイント
USB切替器を使う場合、以下の点をチェックして購入するのが重要です。
項目 | チェックポイント |
---|---|
対応USB規格 | プリンターがUSB 2.0ならUSB 2.0対応の切替器を選ぶ |
切替方式 | ボタン式・リモコン式など、自分の使いやすい方式を選ぶ |
電源供給 | セルフパワー型(ACアダプタ付き)かバスパワー型(PC給電)か確認 |
例えば、「Ugreen USB切替器」や「エレコム USBスイッチ」などが、信頼性が高い製品として人気です。
まとめ:USB分岐ケーブルではなくUSB切替器を使おう
1台のプリンターを2台のPCで使いたい場合、USB分岐ケーブルは適さないため、USB切替器(USBスイッチ)を使うのが最適な方法です。
- USB切替器なら、ボタンを押すだけで簡単にPCを切り替えられる。
- LAN接続が可能なら、プリンター共有機能を活用するのもおすすめ。
- プリンターのUSB共有機能があれば、それを利用する方法もある。
無線環境がない場合でも、USB切替器を使えばスムーズにプリンターを共有できます。
手軽に導入できるので、ぜひ試してみてください。
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