Android自動化アプリ「Tasker(タスカー)」では、着信や通知、時間経過などを組み合わせることで、かなり細かい条件管理ができます。その中でも、「特定の電話番号から一定時間連絡が来なかったらアラームを鳴らしたい」という用途は、見守りや業務連絡などで使いたい人も多い設定です。ただ、単純な条件だけでは動作しないことも多く、変数管理や時間チェックを組み合わせる必要があります。この記事では、Taskerで「1時間着信が無い場合にアラームを鳴らす」考え方と設定例を整理します。
基本的な考え方は「最後の着信時刻」を記録すること
Taskerでは、「着信が無かった」というイベントを直接監視するのではなく、「最後に着信した時間」を記録し、それから一定時間経過したかを確認する方法が一般的です。
つまり、着信があるたびに時刻を保存し、別の定期チェック処理で「1時間以上更新されていないか」を判定します。
この考え方にすると、Taskerだけでも比較的安定して動作しやすくなります。
“着信が無い”を直接監視するより、“最後の着信時間との差”を確認する方が実用的です。
必要になる主なProfileとTask
一般的には、次の2つを作る構成が使われます。
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| 着信検知Profile | 特定番号から着信したら時刻保存 |
| 定期確認Profile | 一定時間ごとに経過時間を確認 |
例えば、「090xxxxxxxx」から電話が来たら、現在時刻を変数へ保存します。
その後、5分ごとなどにTaskを実行し、「現在時刻 − 保存時刻」が60分を超えていたらアラームを鳴らします。
着信検知Profileの設定例
まず、特定番号からの着信時刻を記録します。
設定イメージ
- Profile → Event → Phone → Phone Ringing
- Callerに対象番号を入力
- Taskで現在時刻を変数へ保存
例えば、Task内で次のように設定します。
| Action | 内容 |
|---|---|
| Variable Set | %LastCall = %TIMES |
%TIMESはTasker内部のUnix時刻変数です。
これによって、「最後に電話が来た時間」が記録されます。
1時間経過チェックの設定例
次に、「1時間連絡が無いか」を確認する処理を作ります。
Profile例
- Profile → Time → Every 5 Minutes
その中でTaskを作成し、現在時刻との差分を計算します。
| Action | 内容 |
|---|---|
| Variable Set | %Diff = %TIMES – %LastCall |
| If | %Diff > 3600 |
| Alarm / Notify | アラーム鳴動 |
3600秒=1時間なので、この条件で「1時間以上着信が無い」を判定できます。
うまく動かない時に多い原因
Taskerは非常に自由度が高い反面、Android側の制限で動作が止まることがあります。
特に最近のAndroidでは、バッテリー最適化によってバックグラウンド処理が停止されるケースがあります。
そのため、次の設定確認が重要です。
- Taskerをバッテリー最適化対象外にする
- 自動起動を許可する
- 通知権限をONにする
- 電話権限を許可する
特にXiaomi、OPPO、Galaxyなど一部メーカー端末では、省電力機能が強く、Taskerが止まりやすいことがあります。
アラームを止め忘れる対策も考えておく
通知だけでは気づきにくい場合、Taskerで音量を上げたり、繰り返し通知を出したりする人もいます。
例えば、「Media Volume Max → Music Play」の組み合わせを使えば、大音量警告のような動作も可能です。
また、「一度着信が来たらアラーム停止」という条件を追加すると、実用性が上がる場合があります。
Tasker公式ガイドでも、変数やProfileの組み合わせ例が紹介されています。[参照]
Tasker初心者が混乱しやすいポイント
Taskerでは、「Event」と「State」の違いで挙動が大きく変わります。
今回のような「時間経過」を扱う場合、Eventだけで完結させようとすると失敗しやすいです。
そのため、「イベント発生時に記録」→「定期監視で比較」という構成にすると安定しやすくなります。
CoPilotやAI生成コードでは、Profile構成不足や変数初期化漏れが原因で動かないケースもあります。
まとめ
Taskerで「特定の電話から1時間着信が無い時にアラームを鳴らす」処理は、直接“未着信”を監視するのではなく、「最後の着信時刻」を記録して差分を確認する方法が一般的です。
着信時に時刻保存を行い、別Profileで定期的に経過時間を確認する構成にすると、比較的安定して動作しやすくなります。
また、Android側の省電力制限によってTaskerが停止することもあるため、バッテリー最適化設定も重要です。仕組みを分けて考えると、Taskerの自動化はかなり組みやすくなるでしょう。


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