Bambu Lab A1 miniでeSUN製PETGを使っていると、特定の条件でシーム部分だけが荒れることがあります。一見ランダムに見えるこの現象は、実は複数の要因が重なって起きることが多く、設定や素材特性を理解することで改善できるケースがあります。
シームだけ荒れるのはなぜ起きるのか
シーム部分とは、1周ごとの開始・終了位置にあたる箇所で、ここに押し出しの誤差が集中しやすい特徴があります。
PETGはPLAより粘度が高く、押し出しの“残圧”が抜けにくいため、シームで余分な材料が盛られやすくなります。
PETG特有の粘りと圧力の影響
PETGは溶融状態で糸引きや圧力残りが発生しやすい素材です。
例えば同じeSUN設定でも、ロールごとに粘度差があり、10個中一部だけ綺麗に出るという“ばらつき”も起きやすくなります。
このため、シーム部分だけ局所的に過剰押出が発生することがあります。
リトラクションと圧力制御の影響
A1 miniは高速かつ圧力制御(Pressure Advance系)が効いていますが、PETGでは最適値から外れるとシームに影響が出やすいです。
例えば台形のような大きなモデルで問題が出ないのに円柱だけ荒れる場合、加減速の変化と圧力補正の相性が原因の可能性があります。
温度と冷却の微妙なバランス
PETGは温度が高すぎると垂れやすく、低すぎると押し出しムラが出やすい特徴があります。
例えば公式プロファイルでも、ロット差や環境温度によっては最適点からズレてシームが盛り上がることがあります。
シーム位置とスライサー設定の影響
シームが固定位置の場合、その一点に毎回圧力が集中します。
ランダムシームやアライメント調整を行うだけでも、見た目の荒れを分散できるケースがあります。
改善のための具体的な調整ポイント
改善策としては、リトラクション微調整、ノズル温度を5℃単位で調整、圧力補正(Flow Dynamics)の再キャリブレーションが有効です。
例えば同じ設定でも温度を少し下げるだけでシームの盛り上がりが改善するケースは多く見られます。
まとめ
A1 miniでPETGのシームが荒れる現象は、素材特性・圧力制御・温度・シーム位置など複数要因が重なって起きます。
特にPETGは安定しているように見えて微調整の影響を受けやすいため、設定の一部を変えるだけでも仕上がりが大きく改善する可能性があります。


コメント