OBSのノイズ抑制でコントローラー音が入る原因と対策|SpeexとRNNoiseの使い分け方法

オーディオ

OBSで配信や録画をしていると、マイクのノイズ抑制設定によって声の聞こえ方や周囲の音の入り方が変化することがあります。特にRNNoiseでは声が加工されたように聞こえる、Speexではキーボードやコントローラーの操作音が入りやすいなど、フィルターごとの特徴による悩みが発生します。

この記事では、OBSのノイズ抑制で発生しやすい発音の変化やコントローラー音の混入を減らす方法、SpeexとRNNoiseの特徴、さらに組み合わせて使いたいマイクフィルター設定について解説します。

OBSのノイズ抑制フィルターによる違い

OBSには標準で「RNNoise」と「Speex」の2種類のノイズ抑制方式が用意されています。それぞれ処理方法が異なるため、得意なノイズや苦手な音があります。

RNNoiseはAIベースのノイズ除去技術を利用しており、環境音や一定の雑音を強力に減らせる特徴があります。その一方で、声の一部をノイズとして処理してしまい、発音によっては不自然な音になることがあります。

Speexは比較的軽量で自然な音声処理が特徴ですが、細かなクリック音やコントローラーのボタン音などは残りやすい傾向があります。

Speexでコントローラー音が入る原因

Speexでコントローラー音が聞こえる場合、ノイズ抑制の強さが足りていない可能性があります。

ノイズ抑制はすべての音を消す機能ではなく、「不要な背景音を減らす」ための機能です。そのため、マイクに近い位置で発生するカチャカチャ音やクリック音は、声と同じような音域として認識され、残ってしまうことがあります。

例えば、手元のコントローラーがマイクから30cm程度の距離にある場合、部屋のエアコン音よりも大きく入力されるため、ノイズとして処理しにくくなります。

Speexでコントローラー音を減らす方法

Speexを使い続けたい場合は、ノイズ抑制だけではなく、複数のフィルターを組み合わせることで改善できます。

おすすめの順番は以下のような構成です。

  • ノイズ抑制(Speex)
  • ノイズゲート
  • コンプレッサー
  • リミッター

ノイズゲートを設定すると、声を出していない間の小さな操作音をカットできます。コントローラーを操作しているだけの無音時間に音が入りやすい場合に特に効果があります。

また、ノイズゲートの閉じる音量を少し高めに設定すると、ボタン音や手の動く音を減らしやすくなります。ただし、設定を強くしすぎると声の語尾が切れる場合があります。

RNNoiseで発音がおかしくなる場合の改善方法

RNNoiseで「さしすせそ」が「th」のように聞こえる場合、ノイズ除去処理が強すぎて高音域の音声成分を削っている可能性があります。

この場合はRNNoiseを単独で使うのではなく、マイク入力レベルやマイク位置を調整すると改善することがあります。

例えば、マイクとの距離が遠い状態では声より周囲の音を多く拾うため、RNNoiseが声まで処理してしまいます。マイクを口元に近づけ、入力ゲインを下げることで自然な声になりやすくなります。

マイク設定を見直すとノイズ問題が改善しやすい

ノイズ抑制フィルターだけで解決しようとすると、声質の変化や不要な音の残留が起こりやすくなります。

基本的には、まずマイク自体で余計な音を拾わない環境を作ることが重要です。

  • マイクを口元に近づける
  • マイクの入力音量を適切に調整する
  • コントローラーをマイクから遠ざける
  • 机への振動を防ぐ

例えば、同じマイクでも机の上に直接置いたスタンドと、ショックマウント付きのアームでは、ボタン操作や振動音の入り方が大きく変わります。

配信環境によって最適な設定は変わる

ゲーム配信では、完全に無音にするよりも、自然な声を維持しながら不要な音だけ減らすことが重要です。

FPSなど操作音が多いゲームではノイズゲートを活用し、雑談配信では声の自然さを優先してSpeexを弱めに設定するなど、用途によって調整すると良い結果になります。

また、高性能なマイクを使用している場合は、強いノイズ抑制よりもマイク配置や部屋の環境改善の方が効果が出る場合もあります。

まとめ|OBSのノイズ抑制はSpeexと他フィルターの組み合わせが重要

OBSでSpeexを使うとコントローラー音が入りやすく、RNNoiseを使うと発音が不自然になる場合がありますが、これはフィルターの特徴によるものです。

Speexを使う場合はノイズゲートを追加し、マイク位置や入力レベルを調整することで操作音を減らせます。RNNoiseの場合は処理を弱める環境作りをすることで自然な声を維持しやすくなります。

ノイズ抑制だけに頼らず、マイク設定や複数フィルターの組み合わせを調整することで、声の自然さと不要音の少なさを両立した配信環境を作ることができます。

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