無線キーボードやマウスを使うと、ケーブルがなくなり、デスクがすっきりして非常に快適ですよね。しかし、複数のPCで無線デバイスを使う際には少し気をつけるポイントがあります。特に、同じメーカー・同じモデルの無線キーボードやマウスを使うときに、2台のPCがどのように動作するのかについて疑問を持つ方もいるでしょう。
無線キーボード・マウスの動作原理と接続方法
無線キーボードやマウスの多くは、2.4GHz帯の無線通信を利用してPCに接続します。これらのデバイスには、通常USBのレシーバーが付属しており、PCに接続することで動作します。2.4GHz通信は、通信が安定しており、家庭内やオフィス内でもよく使われていますが、この帯域を利用するデバイスが増えると、信号干渉の問題が生じる可能性もあります。
2.4GHzの無線通信は、ある意味「簡易的な通信方式」であり、同じ帯域を使う複数のデバイスが干渉し合うことがあります。そのため、複数のPCに同じ型のキーボードやマウスを接続した場合、予期しない動作が起きることがあるのです。
複数PCで無線キーボード・マウスを使うときの問題点
同じ型の無線キーボード・マウスを2台以上のPCで使用する場合、1台のPCでマウスを動かしたりキーボードで入力すると、別のPCでもその入力が反映されてしまうという現象が発生することがあります。
これは、無線通信の信号が各PCに届くために起こることです。たとえば、同じレシーバーを使って異なるPCに接続した場合、無線信号が混信してしまい、両方のPCに対して同時に信号を送ってしまうことが原因です。
解決方法:専用のレシーバーや切り替え機能を使う
この問題を回避するためには、専用のレシーバーを使用するか、PC切り替え機能を備えたキーボード・マウスを選ぶことが有効です。たとえば、ロジクールの「Unifying Receiver」など、一つのレシーバーで複数のデバイスを管理できるものもあります。
また、Bluetooth接続のキーボードやマウスを選ぶことで、PCごとに接続設定を変えることも可能です。Bluetoothは2.4GHz帯を使用せず、異なる通信方式を使うため、複数のPCを同時に管理しやすいというメリットがあります。
具体例:複数PCで無線デバイスを使う
たとえば、2台のPCを並べて使うシナリオを考えたとき、無線キーボードとマウスをそれぞれのPCに接続する場合、無線通信の干渉を避けるために、異なる接続方式(2.4GHzレシーバー vs. Bluetooth)を使い分けるのが理想です。
一台には2.4GHzレシーバーを、もう一台にはBluetooth接続を利用すれば、両方のPCを個別に操作することができます。これにより、1台のデバイスが両方のPCに反応することはなくなります。
まとめ
無線キーボードやマウスを複数のPCで使用する際に、同じモデルを使うと、意図しない動作が発生することがあります。しかし、専用のレシーバーやBluetooth接続を使うことで、この問題を簡単に解決することができます。2.4GHz帯の通信を利用する場合は、できるだけ接続方式に工夫を凝らし、通信の干渉を避けるようにしましょう。
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