オーディオにおけるスピーカー選びは、特に音質に対するこだわりが強い方にとって非常に重要な要素です。バックロードホーンやバスレフなど、さまざまなエンクロージャー形式が存在し、それぞれが異なる音質特性を持っています。この記事では、長岡式バックロードホーンの音の特性とバスレフ形式の違い、そして、好みに合ったスピーカー選びについて解説します。
バックロードホーンの音質特徴と魅力
バックロードホーンは、その独特の構造により、低音域の再生能力が非常に優れています。特に、低音が強調されつつも、歯切れの良い音が特徴です。D118のようなバックロードホーンは、音圧が高く、共鳴音が少ないため、低音域のクリアな再生を実現できます。
バックロードホーンは、スピーカーの後ろから音を出すため、音波が広がりやすく、部屋全体に響き渡るような感覚を提供します。そのため、音像や定位感を重視しないリスナーにとっては、非常に魅力的な選択肢です。
バスレフの音質とそのデメリット
バスレフ型のスピーカーは、バックロードホーンに比べて設計がシンプルで、低音域の再生能力も十分に高いですが、やや重たい音がすることがあります。特に、低音が過剰に強調されることがあり、これを嫌うリスナーには不向きです。
バスレフ型の欠点は、共鳴音が強くなる傾向があり、音の透明感が失われることがある点です。また、低音が豊富である反面、音の歯切れが悪くなることもあるため、バックロードホーンに比べて歯切れの良い低音を求める方には不向きかもしれません。
スピーカーユニットとエンクロージャー形式の選び方
スピーカーの選び方において最も重要なのは、ユニットとエンクロージャーの組み合わせです。バックロードホーンを好む方は、特に低音の歯切れの良さや共鳴音の少なさを重視する傾向があります。
もし、バックロードホーンのような低音の歯切れの良さを求める場合、バスレフ型ではなく、密閉型のエンクロージャーを選ぶことも考えられます。密閉型は、低音がすっきりとした音で、響きが少なく、音の透明感を保ちながら深みのある低音を提供します。
おすすめのスピーカーユニットとエンクロージャー
バックロードホーンを好む方には、特に「FE108Sol」などのフルレンジユニットが適しています。このユニットは、低音から高音までバランスよく再生でき、歯切れの良い低音を提供します。また、エンクロージャーには、長岡式バックロードホーンを採用することで、そのユニットの特性を最大限に引き出すことができます。
一方で、バスレフ型やダブルバスレフ型も、低音の豊かさが求められる場合には良い選択肢ですが、共鳴音が気になる場合は、音響設計に工夫が必要です。
まとめ
スピーカー選びは、音質の好みや使用シーンによって異なります。バックロードホーン型は、歯切れの良い低音と共鳴音の少なさを求める方に最適で、特に低音域が強調された音を好む方には魅力的な選択肢です。バスレフ型は、低音の強調が好まれる場合に有効ですが、音の歯切れが悪くなることがあるため、注意が必要です。自分の好みに合わせて、最適なスピーカーとエンクロージャーを選ぶことが重要です。
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