ISOと露出補正の違いと使い分けについて

デジタル一眼レフ

カメラ設定でよく見かけるISOと露出補正。これらはどちらも写真の明るさに関わる設定ですが、その使い方には違いがあります。この記事では、ISOと露出補正の違い、使い分けのポイントについて解説します。

1. ISOとは?

ISOは、カメラのセンサーが光をどれだけ感知するかを示す感度の指標です。ISOを高く設定することで、暗い環境でも明るい写真を撮ることができます。ただし、ISOを上げると画像にノイズが乗りやすくなるため、なるべく低い値で撮影することが推奨されます。

例えば、ISOが低い場合(100~200)は光を感知する力が弱く、暗い場所ではシャッタースピードを遅くしたり、絞りを開いたりする必要がありますが、ISOを高く設定することでその必要がなくなります。ただし、ISOが高すぎると画像がザラつきやすくなるため、適切な設定が重要です。

2. 露出補正とは?

露出補正は、カメラの自動露出設定が適切でない場合に、手動で補正するための機能です。露出補正をプラスにすると写真が明るく、マイナスにすると暗くなります。これにより、シーンに応じて適切な明るさを調整できます。

例えば、逆光のシーンや暗い部屋で撮影する際に、露出補正を使って写真の明るさを調整することができます。露出補正を使うことで、ISOを無理に上げることなく、望ましい明るさに調整することが可能です。

3. ISOと露出補正の違い

ISOはセンサーの感度を調整することで、光をどれだけ取り込むかを決めます。一方、露出補正はシャッター速度や絞りを調整することによって、写真の明るさを補正します。

簡単に言えば、ISOはカメラの「光を感じる力」を調整するものであり、露出補正はカメラが設定した明るさを補正するための機能です。したがって、ISOと露出補正は別々に使い分けることができます。

4. 使い分けのポイント

一般的に、ISOを上げるとノイズが増えるため、まずは露出補正を使って明るさを調整することが望ましいです。それでも足りない場合や、暗すぎるシーンではISOを上げることが有効です。

例えば、夜景や室内の暗いシーンでは、露出補正を使って明るさを少し上げ、さらにISOを上げて撮影することができます。一方で、ISOを上げすぎるとノイズが発生するため、露出補正で明るさを調整してから、ISOはできるだけ低めに設定するのが理想的です。

5. まとめ

ISOと露出補正は、どちらも写真の明るさに影響を与える重要な設定ですが、その使い方には明確な違いがあります。ISOはセンサーの感度を調整するもので、露出補正はカメラが自動で設定した明るさを補正するものです。ノイズを避けたい場合は、まず露出補正を使い、必要に応じてISOを調整することをお勧めします。

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