ニカド電池とニッケル電池の違いと充電器の選び方

ガム電池（乾電池）の種類に関して、ニカド（NiCd）とニッケル（水素）電池（NiMH）は同じように見えますが、実際には異なる技術が使われています。そのため、ニカド専用の充電器がニッケル電池を充電できない理由や、充電器の選び方について詳しく解説します。

1. ニカド電池とニッケル電池の違い

ニカド電池（ニッケルカドミウム電池）は、カドミウムとニッケルを利用した充電池で、主に小型機器や玩具、工具などで使用されてきました。ニッケル水素電池（NiMH）は、同じくニッケルを使用していますが、カドミウムの代わりに水素を利用した化学反応を行うため、環境への影響が少ないという特徴があります。

主な違いは、充電時に使用される化学物質と、エネルギー効率、耐久性、充電サイクルにあります。ニッケル水素電池はより高い容量を持ち、長時間使用できる点が魅力ですが、ニカド電池のほうが充電時間が短いという特徴もあります。

2. 充電器の互換性とその理由

ニカド電池用の充電器がニッケル水素電池に対応していない理由は、充電時の電流や電圧の管理が異なるためです。ニカド電池は定格の充電時間で十分に充電できるのに対し、ニッケル水素電池は充電中に過熱しやすく、適切な電圧と電流を管理しないとバッテリーを劣化させてしまう可能性があります。そのため、充電器は対応するバッテリーの種類に合わせて設計されています。

もしニッケル水素電池をニカド用充電器で充電すると、過充電や過熱が原因で電池が壊れる恐れがありますので、互換性のない充電器を使わないことが重要です。

3. 充電器の選び方

ニカド電池やニッケル水素電池を充電するためには、対応した充電器を選ぶことが最も重要です。現在は、両方のタイプに対応した充電器も存在していますが、必ず製品の仕様を確認しましょう。

また、充電器の選び方としては、急速充電機能がついているか、過充電防止機能が備わっているかなど、安心して使える機能があるものを選ぶと良いでしょう。

4. まとめ：安全で効率的に充電するために

ニカド電池とニッケル水素電池は、化学的に異なるため、それぞれに適した充電器を使用することが非常に重要です。間違った充電器を使用すると、充電の不具合やバッテリーの劣化を引き起こす可能性があります。

新しい充電器を購入する際は、充電器の対応バッテリータイプを確認し、安全に充電できる製品を選びましょう。これで、長期間にわたって安全に電池を使い続けることができます。