レコードから録音した音楽や、CDから取り込んだ音楽が他のMP3音源と比較して音量や波形が小さいと感じることがあります。今回はその原因と改善方法を解説します。特に、AudacityやiTunesを使用している方に向けて、どの設定を見直すべきかについて詳しく説明します。
録音時の音質や音量の問題
レコードやCDからの録音は、音質や音量が他のデジタル音源と比較して異なることがあります。特に、アナログ音源(レコード)をデジタルに変換する際、適切な設定がされていないと音量が小さくなることがあります。Audacityで録音後に最大値0dbでノーマライズを行うことは重要ですが、それでも音量が低く感じることがあります。
音量が小さくなる原因としては、録音時のゲイン設定や、録音後の処理が関係している場合があります。また、CDから取り込んだ音楽も、元の音質によっては音量が小さいことがあるため、適切な処理が必要です。
Audacityで音量を最適化する方法
Audacityで録音した音源の音量を最適化するためには、録音レベルを調整し、ノーマライズやコンプレッサーを使用することが効果的です。録音時に赤くならない程度に調整することは大切ですが、ノーマライズを行った後でも音量が小さい場合は、コンプレッサーを使ってダイナミックレンジを縮小し、音量を均等に調整することができます。
さらに、録音後にEQ(イコライザー)を使って低音や高音を調整することも音量を調整する手段です。これにより、音源全体の音質を改善し、音量を増幅することができます。
音源のフォーマットと取り込み設定の見直し
iTunesでCDを取り込む際、16bit/44.1kHzで取り込んでいるとのことですが、これが音質に影響を与えることがあります。もしより高音質で取り込みたい場合は、AIFFやWAVなどのロスレス音源を選ぶことを検討してください。
また、iTunesでの取り込み設定を見直すことで、音質の改善が期待できます。iTunesの設定で、「音楽のエクスポート設定」を「Apple Lossless」に変更し、ロスレスで音楽を取り込むことをお勧めします。これにより、音源の劣化を最小限に抑え、音量や波形の改善が期待できます。
TRAKTORやrekordboxでの音源の調整
TRAKTORやrekordboxで音源を取り込む際にも、音量や波形が小さいと感じることがあります。これらのDJソフトには音源の音量を調整する機能がありますので、ソフト内で音量を調整することが可能です。
また、TRAKTORでは「ゲイン」設定を調整することにより、音源の音量を適切に設定できます。rekordboxでも同様に音源を最大音量でプレイするために、音量を調整する設定があります。
まとめ
レコードやCDからの録音で音量や波形が小さい場合、録音設定や音源の取り込み設定を見直すことが重要です。Audacityでの録音時にゲインやコンプレッサーを使って音量を調整し、iTunesでロスレス音源を選ぶことで、音質を向上させることができます。また、TRAKTORやrekordbox内でも音量を調整する設定を活用し、より大きな音量で再生することができます。
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