SynologyのNAS、DS223jはUSBポートを備えており、USBメモリや外付けHDDを接続できますが、これらのストレージデバイスを外部からリモートでアクセスできるようにするには、いくつかの設定を行う必要があります。この記事では、DS223jのUSBポートに接続した外部ストレージをリモートアクセスする方法とその設定手順について解説します。
DS223jのUSBポートの機能と接続可能なデバイス
DS223jにはUSB 3.0ポートがあり、これを利用してUSBメモリや外付けHDDを接続することができます。接続されたデバイスは、ローカルネットワーク内でアクセスできるだけでなく、適切な設定を行うことでインターネット越しのリモートアクセスも可能になります。
これにより、外出先でも自宅のNASに保存したデータにアクセスできるため、非常に便利です。ただし、デフォルトではローカルネットワーク内でしかアクセスできませんので、リモートアクセスの設定が必要です。
リモートアクセスを有効にするための設定方法
DS223jのUSBデバイスにリモートアクセスするためには、以下の設定を行う必要があります。
- QuickConnectの設定: Synologyの「QuickConnect」を有効にすると、外部からインターネット経由でアクセスすることが可能になります。この機能を利用するには、DSMの管理画面から「コントロールパネル」→「QuickConnect」を選び、設定を行います。
- ポート転送の設定: もしQuickConnectを使用したくない場合は、ルーターのポート転送設定を行うことで、DS223jにリモートアクセスできるようになります。これにより、指定したポートを通じて外部からアクセスできます。
- 外部ストレージの設定: 接続したUSBメモリや外付けHDDは、DSM内で「File Station」などのアプリを使ってアクセス設定を行うことができます。外部ストレージの共有を設定し、必要に応じてアクセス権限を設定します。
セキュリティ対策
リモートアクセスを有効にすると、セキュリティ面での懸念が生じます。特にインターネット経由でデータにアクセスできるようになるため、適切なセキュリティ対策が不可欠です。以下のセキュリティ対策を実施することを強くおすすめします。
- 2段階認証の設定: DSMにログインする際に2段階認証を設定することで、不正アクセスを防止できます。
- ファイアウォールの設定: NAS自体にファイアウォールを設定し、必要なポート以外を遮断することで、外部からの攻撃リスクを軽減できます。
- 強力なパスワードの使用: NASの管理者アカウントや共有フォルダのアクセス権限に強力なパスワードを設定することが重要です。
接続できない場合のトラブルシューティング
もし、DS223jのUSBストレージにリモートアクセスできない場合は、以下の点を確認してみてください。
- インターネット接続: NASがインターネットに正しく接続されていることを確認します。特に、ポート転送設定やQuickConnectの設定が正しく行われているかを再確認します。
- ファイアウォールの設定: 自宅のルーターやNASに設定されたファイアウォールがアクセスを遮断していないか確認します。
- USBストレージの認識: DSMで外部ストレージが認識されているか、「ストレージマネージャ」で確認し、必要な設定を行います。
まとめ
DS223jのUSBポートに接続したUSBメモリや外付けHDDにリモートアクセスするためには、QuickConnectやポート転送の設定を行い、セキュリティ対策を講じることが重要です。適切な設定を行うことで、外出先でも自宅のNASに保存したデータにアクセスすることができます。設定を正しく行い、リモートアクセスを安全に利用しましょう。
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