パソコンのストレージがいっぱいになってきた場合、容量の追加を検討することになります。特に、M.2のソケットがひとつしかない場合、どのようにストレージを増設するか悩むところです。この記事では、M.2 SSDとSATA SSDの選択肢を比較し、ストレージ増設時に考慮すべきポイントを解説します。
M.2 SSDとSATA SSDの違いとは
M.2 SSDとSATA SSDは、どちらも高速なストレージオプションですが、接続方法と転送速度において大きな違いがあります。
M.2 SSDは、PCIe（Peripheral Component Interconnect Express）バスを使用してデータを転送するため、高速な読み書き速度を提供します。これに対して、SATA SSDはSATAインターフェースを使用してデータを転送するため、M.2 SSDに比べて速度は劣ります。
M.2とSATAの速度差はどのくらい？
M.2 SSDは、特にNVMe（Non-Volatile Memory Express）プロトコルをサポートしている場合、非常に高速なデータ転送が可能です。理論的には、NVMe M.2 SSDはSATA SSDの約6倍の速度を誇ります。例えば、NVMe M.2 SSDは最大で7000MB/s以上の転送速度を実現できますが、SATA SSDは最大で600MB/s程度です。
そのため、ストレージを増設する際には、速度にどれだけ重視するかによって選択肢が変わります。例えば、ゲームや大容量のデータ処理を行う場合は、M.2 SSDの方が快適な操作を提供します。
ストレージ増設方法：M.2 SSDの交換かSATA SSDの追加か
ストレージの増設方法には、M.2 SSDの交換とSATA SSDの追加という2つの選択肢があります。どちらを選ぶべきかは、あなたの使用目的や予算に依存します。
もし、現在使用している1TBのM.2 SSDをより大きな2TBのM.2 SSDに交換する場合、M.2スロットをフル活用できます。しかし、M.2ソケットがひとつしかないため、他のデバイスや拡張カードとの兼ね合いも考慮しなければなりません。
一方、SATA SSDを増設することで、もう1つのストレージを追加することができます。速度はM.2に劣りますが、データのバックアップやストレージ容量を増やすためには十分です。また、SATAポートが4つある場合、追加が簡単にできます。
選ぶべき最適なストレージ増設方法
ストレージの増設を選ぶ際に考慮すべきポイントは、速度と容量のバランスです。もし、すべてのアプリケーションやデータを高速でアクセスしたい場合は、M.2 SSDの交換が最適です。
一方で、大量のデータを保存するための追加ストレージが必要で、速度にそこまでこだわらない場合は、SATA SSDの追加がコストパフォーマンスも高く、おすすめです。SATA SSDは比較的安価で、簡単に追加できます。
まとめ
ストレージの増設方法を選ぶ際には、M.2 SSDとSATA SSDの速度差を理解し、使用目的に合った選択をすることが重要です。高速なパフォーマンスが求められる場合は、M.2 SSDの交換が有効ですが、コストを抑えつつ容量を増やすにはSATA SSDの追加が適しています。あなたのニーズに最適な方法を選んで、快適なパソコンライフを送りましょう。
コメント