LED回路の設計:CRDを使ったLEDの点灯調整方法

電池

LEDを直列で接続した回路において、異なる色のLEDが正しく点灯しない場合、電圧と電流の調整が必要です。特に、赤色と青色のLEDはそれぞれ異なる電圧を必要とするため、適切な抵抗やCRD(定電流ダイオード)を使用して、各LEDに必要な電流を供給する必要があります。この記事では、CRDを使ってLED回路を調整する方法について解説します。

1. LEDの基本的な特性と必要な電圧

LED(発光ダイオード)は、色によって必要な電圧が異なります。一般的に、赤色LEDは比較的低い電圧(約2V〜2.1V)で点灯しますが、青色LEDは高い電圧(約3V)を必要とします。このため、同じ回路で赤色LEDと青色LEDを直列に接続する場合、青色LEDに必要な電圧が足りなくなり、点灯しにくくなることがあります。

この問題を解決するためには、LEDごとに適切な電圧と電流を供給するための調整が必要です。

2. CRD(定電流ダイオード)の役割と選び方

CRD(定電流ダイオード)は、回路に一定の電流を供給するための部品です。LEDに直列に接続することで、過剰な電流からLEDを保護し、適切な動作を維持します。

質問にあるように、赤色LEDと青色LEDの間にCRDを接続する場合、必要な定格電流を考慮して適切なCRDを選ぶことが重要です。一般的には、LEDに必要な電流と合わせて、CRDの定格を決めることが必要です。

3. CRDの選定方法と回路設計のポイント

CRDを選定する際、まずは使用するLEDの電圧と電流を確認します。例えば、赤色LEDの必要電流が20mAで、青色LEDも同様に20mAの場合、それぞれに合ったCRDを選び、赤色LEDの前に1つ、青色LEDの前に1つ接続するのが理想的です。

また、CRDの定格電圧はLEDの動作電圧よりも高い値を選びます。これにより、LEDが適切に動作するために必要な電流が供給されます。適切なCRDを選ばなければ、LEDが十分に点灯しない、またはダメージを受ける可能性があります。

4. 回路の改善例と実際の接続方法

例えば、赤色LED(2.1V)と青色LED(2.9V)を2個のボタン電池(3V×2)で駆動する場合、赤色LEDと青色LEDが同時に点灯するようにするためには、CRDを使ってそれぞれのLEDに必要な電流を供給することが有効です。

赤色LEDの間に適切な定電流CRD(20mA用)を接続することで、赤色LEDは正常に点灯します。青色LEDにも同様に、適切なCRDを使って電流を安定させると、青色LEDも正しく点灯するようになります。

5. まとめ:LED回路の設計とCRDの活用

LED回路を設計する際、異なる色のLEDを同じ回路に接続する場合は、各LEDの必要電圧や電流を考慮し、CRDを使って適切な電流を供給することが重要です。特に、赤色LEDと青色LEDのように異なる特性を持つLEDを直列に接続する場合、CRDを使って回路を調整することで、両方のLEDを正常に点灯させることができます。

回路設計を行う際には、CRDの定格やLEDの必要な電流・電圧をしっかりと確認し、適切な部品を選ぶことが成功の鍵です。初心者でも実践しやすい方法として、これらのポイントを押さえてLED回路を作成してみましょう。

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