カメラ初心者がNDフィルターを使う際に直面する問題の一つが、複数のレンズに対応したフィルターを揃えることです。特に、レンズごとにフィルター径が異なる場合、複数のフィルターを購入するのはコストがかかります。この記事では、異なるフィルター径を持つレンズに対して、どのように一つのNDフィルターを使い回せるか、またその際のおすすめ方法を紹介します。
1. フィルター径の違いを解消する方法
まず最初に、異なるフィルター径のレンズに共通のNDフィルターを使いたい場合、最も簡単な方法は「ステップアップリング」を使用することです。ステップアップリングは、異なるフィルター径のレンズに大きなフィルターを装着するためのアダプターで、例えば62mm、67mm、72mmのレンズに対して、82mmのフィルターを使えるようにします。
ステップアップリングを使うと、1本のNDフィルターで複数のレンズに対応することができ、無駄なコストを省けます。ただし、フィルターのサイズが大きくなるため、場合によっては周辺光量の落ちやバイバスが発生することがあるので注意が必要です。
2. マグネット式NDフィルターの利点と選び方
最近では、マグネット式のNDフィルターも人気があります。マグネット式のフィルターは、レンズに簡単に装着できるため、手軽にフィルターを交換することができるのが特徴です。これにより、レンズを変えずにフィルターを使い回せるため、特に忙しい撮影シーンでは便利です。
また、マグネット式のNDフィルターは、特に広角レンズなどでレンズの前面が広がっている場合でも、スムーズに取り付けることができ、簡単に交換が可能です。K&F CONCEPTやHaida、NiSiなどのブランドが高品質なマグネット式フィルターを提供しています。
3. 可変NDフィルターの選び方と注意点
あなたが持っている可変式NDフィルター(K&F CONCEPT)は、調整可能なNDフィルターで、1枚でさまざまな露出調整が可能です。しかし、安価な可変式NDフィルターの場合、ムラが発生しやすいというデメリットがあります。特に、可変式フィルターを使う際には、回転を繰り返すことで画面全体にムラが生じることがあるため、これが気になる場合は、高品質な可変NDフィルターを選ぶのが賢明です。
おすすめは、B+WやHoyaなど、信頼性のあるブランドから選ぶことです。これらのブランドは、品質管理が行き届いており、ムラを抑えた滑らかな画質を提供します。
4. NDフィルターの交換なしで済ませる方法
もし、1枚のフィルターで全てのレンズに対応させたい場合、先述した「ステップアップリング」や「マグネット式フィルター」を活用するのが最もコストパフォーマンスが高い方法です。これにより、異なるサイズのレンズを扱う場合でも、1枚のNDフィルターを使い回すことができます。
また、フィルターの品質が重要な場合は、焦点距離の長いレンズを使う際に、最適なフィルターサイズに対応したものを選ぶことで、画質や使用感を向上させることができます。
5. まとめ:自分に最適なNDフィルターの選び方
NDフィルターの選択肢としては、ステップアップリング、マグネット式、可変式NDフィルターが考えられます。各々の特徴を理解し、用途に応じたフィルターを選ぶことで、コストパフォーマンスよく撮影に活かせます。
もし、特に手軽にフィルターを交換したい場合や、撮影中に素早くフィルターを変えたい場合は、マグネット式フィルターが便利です。一方で、品質を重視し、ムラを避けたい場合は、信頼性の高い可変NDフィルターやステップアップリングを使うと良いでしょう。
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