DMH-SF700でパッシブネットワークスピーカーを使用する際の音質に関する考察

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DMH-SF700を使ってパッシブネットワークスピーカーで音を鳴らす際、ツイーターにネットワークを取り付け、ミッドはそのまま素の配線にすることについて悩んでいる方も多いです。この設定が音質にどのような影響を与えるのか、また「ミッドスピーカーが高音まで出てしまう問題」について詳しく解説します。

パッシブネットワークとスピーカーの配線の基本

パッシブネットワークは、スピーカーシステムにおいてミッドレンジやツイーターなど、複数のドライバーが使用される場合に、それぞれに適した周波数帯域を供給するためのフィルター回路です。ネットワークは通常、スピーカーのインピーダンスや効率に合わせて設計されており、各ドライバーに適切な周波数帯域を送る役割を持っています。

ネットワークがない状態でミッドスピーカーをそのまま配線すると、高音域が過剰に出てしまうことがあるため、音質に悪影響を与えることが考えられます。特に、ミッドレンジが高音まで再生すると、クリアな音が失われ、音が混ざり合ってしまう可能性があります。

ミッドスピーカーにネットワークを使わず高音が出る理由

ミッドレンジスピーカーは、設計によっては高音域を出すことがあります。これは、ミッドスピーカー自体が広い周波数帯域に対応しているためです。しかし、ツイーターとは異なり、ミッドレンジは高音域に最適化されていないため、音が曇ったり、歪んだりすることがあります。

ミッドスピーカーにネットワークを使わず高音をそのまま出してしまうと、これらの不具合が顕著になる可能性があります。ネットワークを使うことで、適切な周波数帯域に制限を加え、高音域と中音域をバランスよく鳴らすことができます。

ネットワークをツイーターにだけ付ける設定の影響

ツイーターにのみネットワークを設置して、ミッドスピーカーを素の配線にする場合、ツイーターの高音域は適切にフィルタリングされるため、音質がクリアになります。ただし、ミッドレンジが高音域をカバーしてしまう場合、その部分で音のバランスが崩れる可能性があります。

そのため、ツイーターにネットワークを取り付けることで、高音域がクリアになりますが、ミッドレンジの音が混ざりやすくなり、全体的に歪みが生じることがあります。これを防ぐためには、ミッドスピーカーにも適切なネットワークを使用することが望ましいです。

最適な配線方法と音質の向上方法

理想的には、ミッドスピーカーにもネットワークを設けて、各ドライバーに適切な周波数帯域を供給することが最も音質的に優れた方法です。これにより、各ドライバーが担当する周波数帯域が明確になり、音質の歪みや不均衡を防げます。

もしネットワーク回路を変更したくない場合でも、ツイーターだけにネットワークを取り付けることで、ある程度音質を改善することができます。ただし、音のバランスを完全に保つためには、ミッドスピーカーにも一定のフィルターが必要です。

まとめ

DMH-SF700でパッシブネットワークスピーカーを使う場合、ツイーターにネットワークを取り付けることで高音域の音質が向上しますが、ミッドスピーカーの高音が不適切に再生される可能性があります。最良の音質を得るためには、ミッドスピーカーにもネットワークを取り付け、各ドライバーが適切な周波数を再生できるようにすることが理想的です。音質を重視する場合、ネットワーク回路の見直しを検討することをおすすめします。

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