真空ポンプを使用して冷媒回路の真空引きを行う際に、いくつかの操作や疑問が浮かぶことがあります。特に、ポンプを使用している間にゲージの数値が予想通りに動かない場合や、配管の真空引きがどう行われているのかについて疑問が生じることがあります。この記事では、真空ポンプ操作に関する疑問を解決し、正しい手順を紹介します。
真空引きができない場合の原因
真空ポンプを使用している際、ゲージが「0」と表示されている場合、いくつかの原因が考えられます。特に、黒色のコックが下方向に向いている状態で真空スイッチを入れた場合、真空引きができないことがあります。この状態では、ポンプが配管内の空気を引き込むことができず、ゲージの数値は「0」のままです。コックを適切な位置に戻すことが、問題解決の第一歩となります。
真空引きはどこまで行われるか
真空引きの操作では、配管内部の空気を吸い取ることが基本となります。通常、真空引きは冷媒回路全体、つまり室内機のエバポレーターや室外機内部の配管にも影響を与えます。冷媒回路における真空引きの順序は、最初に常圧配管、その後に室内機内部、そして高圧配管という順番で進みます。このプロセスを通じて、冷媒回路全体から湿気や不純物を取り除き、機器の性能を維持することが可能です。
真空引きの手順と注意点
真空引きの際は、正しい手順を守ることが重要です。まず、真空ポンプを冷媒回路に接続し、コックを適切に設定してからスイッチを入れます。ポンプが回り始めたら、ゲージの数値が下降していることを確認します。もしゲージがゼロに達したら、しばらくそのまま待機し、十分に真空引きされているかを確認します。真空引きが完了したら、ゲージが安定するのを確認した後、ポンプを停止させてから配管を閉じます。
真空引きが成功したか確認する方法
真空引きが正常に行われた場合、ゲージの数値は安定した低い値になります。もしゲージが途中で跳ね上がったり、数値が安定しない場合は、真空引きが完全に行われていない可能性があります。この場合、ポンプの設定やコックの位置を再確認し、再度真空引きを行う必要があります。
まとめ
真空ポンプを使用した真空引き作業は、冷媒回路の清浄度を保つために非常に重要です。正しい操作方法と手順を理解し、ゲージの動きやポンプの動作に注意を払うことで、問題なく真空引きを行うことができます。疑問が生じた場合は、冷媒回路の各部位を確認し、コックの位置や接続部分を再度見直すことが有効です。
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