自作パソコンの組み立て中に、ケーブル類を接続して電源を入れてもファンが動かず、マザーボードのライトだけが点灯するというトラブルが発生することがあります。これにはいくつかの原因が考えられます。以下に、考えられる原因とその対策を紹介します。
1. 電源ユニット(PSU)の確認
自作PCで最もよく見られるトラブルは、電源ユニット(PSU)の不具合です。電源が供給されているように見えても、必要な電力が十分でない場合や、PSUが故障している場合、PCが起動しません。まず、電源ケーブルがしっかり接続されているか、PSUのスイッチがONになっているか確認しましょう。また、電源容量がPCパーツの要求に合っているかもチェックが必要です。
2. マザーボードとCPUの接続確認
次にチェックするべきは、マザーボードとCPUの接続です。CPUが正しく取り付けられていない場合、PCは起動しません。ピンが曲がっていたり、CPUがソケットにしっかりはまっていないと、動作しないことがあります。また、マザーボードの電源ケーブル(24ピン)とCPU補助電源(4/8ピン)がしっかりと接続されているかも再確認してください。
3. メモリとグラフィックカードの確認
メモリ(RAM)やグラフィックカード(GPU)が正しく挿さっていない場合も、PCが起動しない原因になります。メモリがスロットにしっかりと差し込まれているか確認し、グラフィックカードがPCIeスロットに正しく取り付けられているかも再確認してください。
4. ケース内のケーブルの接続確認
電源ボタン、リセットボタン、USBポートなどのケース内のケーブルがマザーボードに正しく接続されていない場合、PCが起動しないことがあります。これらのケーブルはマザーボードの指定されたピンに正しく接続されているか確認しましょう。特に電源ボタンのケーブルが正しく接続されていないと、PCが動きません。
5. ショートの確認
ケース内で何かがショートしている可能性もあります。特にマザーボードをケースに取り付ける際、ネジや金属部品が基板に触れてしまっている場合、ショートが原因で起動しないことがあります。マザーボードとケースが適切に絶縁されていることを確認してください。
6. BIOSのリセット
起動しない場合、BIOSの設定が原因となることもあります。CMOSバッテリーを外して、数分後に再び挿入してみてください。これでBIOS設定がリセットされ、問題が解決することがあります。
7. まとめ
自作PCが起動しない原因は多岐にわたりますが、最も基本的な部分から順番に確認していくことが重要です。電源ユニット、CPU、メモリ、ケーブル接続、ショートなど、ひとつずつチェックしていきましょう。それでも解決しない場合は、パーツの故障の可能性も考え、別のパーツを試すことをおすすめします。
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