Nikon D780でRAW高速連写を設定しているにもかかわらず、秒間5コマ程度しか連写できない問題に悩んでいる方は少なくありません。特に、ライブビューでの連写が正常に動作する一方で、通常の撮影モードで速度が制限されてしまうという状況には、いくつかの原因が考えられます。この記事では、その原因と解決方法について詳しく解説します。
Nikon D780のRAW高速連写における制限
Nikon D780は優れた性能を誇るカメラですが、RAWでの高速連写においては、いくつかの制限が存在します。特に、RAW画像はファイルサイズが大きいため、データ処理や保存に時間がかかります。そのため、秒間の連写速度が制限されることがあります。
また、ライブビューでの連写が正常に動作する場合、撮影モードや設定が異なるため、動作速度に差が出ることもあります。通常の撮影モードでは、ファインダーを通じて映像を撮影するため、処理速度に影響を与える要因が増えることが考えられます。
原因として考えられる設定の問題
秒間5コマ程度に制限されてしまう原因として、カメラの設定が影響している可能性があります。特に、以下の設定を確認しましょう。
- 連写モードの設定: 高速連写を行うには、カメラの設定で「連写高速度設定」を選択する必要があります。設定が低速に設定されていると、連写速度が制限されることがあります。
- RAW形式での連写の制限: RAW形式のファイルは、JPEGよりも大きなデータを生成します。そのため、連写中にバッファメモリがいっぱいになると、連写速度が低下することがあります。
- バッファ容量の問題: カメラのバッファが一杯になると、RAW形式での連写が遅くなることがあります。バッファ容量を最大化するためには、SDカードの性能や書き込み速度も影響します。
ライブビューと通常モードの違い
ライブビューでの連写が正常に動作する一方で、通常モードで遅くなる理由としては、ライブビューでは画像処理が異なり、カメラが連写中に必要なデータを処理しやすくなっているためです。
通常モードでは、ファインダー越しに画像を取得するため、カメラの画像処理やフォーカスシステムに負担がかかり、連写速度が影響を受けることがあります。これに対して、ライブビューは直接センサーから映像を取得するため、連写の際の処理が比較的スムーズになります。
解決策: 高速連写を改善する方法
RAWでの連写速度を改善するためには、以下の方法を試してみてください。
- RAWの圧縮形式を使用: RAWファイルの圧縮形式(例えば、圧縮RAW)を使用すると、ファイルサイズが小さくなり、連写速度が改善される可能性があります。
- 高速なSDカードを使用: 高速な書き込み速度を持つSDカード(UHS-IIなど)を使用することで、データの書き込み速度が向上し、バッファメモリの容量が増えるため、連写がスムーズになります。
- バッファ設定の確認: バッファ容量が大きくなる設定を確認し、カメラのメモリ管理が最適化されているか確認しましょう。
- 設定の見直し: カメラの連写モードやシャッター速度などを調整し、最適な設定を試してみてください。
まとめ: Nikon D780でのRAW高速連写の最適化
Nikon D780でRAW高速連写が遅くなる原因には、カメラ設定やRAWファイルの処理に関わる要因が複数あります。ライブビューで正常に動作する場合、その設定や画像処理の違いが影響していることが多いため、設定を見直すことで改善できる場合があります。最適なカードや設定を選び、カメラの性能を最大限に活かして、高速連写を実現しましょう。
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