MSI B760マザーボードを使っている方から、スリープ解除時のUSBデバイスの動作や給電設定に関する質問が寄せられています。特に、S3/S4/S5の給電設定をオフにしたいが、マウスやキーボードでのスリープ解除機能を維持したいという問題に直面している方もいます。この記事では、この問題を解決するための設定方法について詳しく説明します。
1. S3/S4/S5の給電設定について
MSI B760マザーボードのBIOSでS3/S4/S5の給電設定を調整することで、シャットダウン時にUSBデバイスへの給電を制御できます。これにより、LEDライトやモニターなど、USBから電源を取っているデバイスの管理がしやすくなります。しかし、これを設定すると、USBポートからのスリープ解除機能が使えなくなることがあり、マウスやキーボードでのスリープ解除ができなくなる問題が発生します。
2. BIOSでの設定方法
まず、BIOSにアクセスする方法を説明します。PCを起動した際に、MSIのロゴが表示されたタイミングで「DEL」キーや「F2」キーを押してBIOSに入ります。
BIOSのメニュー内で「Advanced」タブを選択し、「Power Management Setup」セクションを探します。その中に「S3/S4/S5 Wake Up」を制御するオプションがあります。この設定で、S3やS4、S5の給電をオフにすることが可能ですが、これを行うとUSBポートでのスリープ解除機能が無効になることがあります。
3. OS側での調整方法(Windows 11)
Windows 11側でも設定を変更することで、スリープ解除の問題を解決できる場合があります。具体的には、「デバイスマネージャー」からUSBハブの設定を変更します。
「デバイスマネージャー」を開き、「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」のセクションを展開します。次に、使用しているUSBポート(通常は「USB Root Hub」)を右クリックし、「プロパティ」を選択します。その中の「電源管理」タブで、「コンピューターがこのデバイスの電源をオフにして省電力を図ることを許可する」のチェックを外してください。この設定を行うことで、スリープ解除時にUSBデバイスが機能するようになることがあります。
4. USBポートの動作に関する他の設定
また、USBポートの電力供給に関しては、BIOSで「USB Wake Support」や「ErP Ready」などのオプションも確認することが大切です。これらの設定を調整することで、USBポートからのスリープ解除機能を維持しつつ、給電を適切に管理することが可能です。
5. まとめと今後の対応
MSI B760マザーボードでのS3/S4/S5給電設定は、LEDライトやモニターなど、USBで電源を取っているデバイスの管理に便利ですが、スリープ解除機能に影響を与えることがあります。BIOSやOS側での設定を調整することで、スリープ解除機能を維持しつつ、USBポートの電力供給を制御することが可能です。これらの設定を試してみて、自分の使用環境に合った最適な方法を見つけてください。
コメント