RAID5におけるHDD容量選択:4TB 5本 vs 8TB 3本、どちらが最適か

周辺機器

RAID5の構築を検討している方にとって、HDDの容量選択は重要なポイントです。特に、4TBを5本、8TBを3本のどちらを選ぶかは、性能やストレージ容量、コストのバランスを考慮する必要があります。この記事では、RAID5構成における4TB×5本と8TB×3本の違い、利点と欠点について解説します。

RAID5の基本的な仕組みと容量選択の重要性

RAID5は、データの冗長性とパフォーマンスのバランスを取るために使用されるストレージ構成です。RAID5では、少なくとも3台以上のHDDを使用し、1台分の容量をパリティデータ(冗長データ)として使用します。このため、RAID5での実効容量は、使用するHDDの合計容量から1台分の容量を引いた値になります。

例えば、4TBのHDDを5本使う場合、実効容量は「4TB × (5 – 1) = 16TB」になります。一方、8TBのHDDを3本使う場合、実効容量は「8TB × (3 – 1) = 16TB」となり、どちらの構成も同じ実効容量になります。

4TB 5本 vs 8TB 3本:どちらが良いか

4TB×5本と8TB×3本のどちらを選ぶかは、以下の点で比較できます。

  • コスト面 – 8TBのHDDは1台あたりの容量が大きいため、通常4TBのHDDよりも高価です。しかし、8TB×3本の構成ではHDDの数が少なくなるため、同じ実効容量を確保するために必要なHDDの購入費用は4TB×5本よりも安く済む場合があります。

  • 将来的な拡張性 – 8TBのHDDを使用する場合、将来的にストレージ容量を拡張する際に追加するHDDの容量が大きくなるため、拡張の際の柔軟性があります。また、HDDの交換が必要な場合、少ない数で済むため管理が楽になる可能性があります。

  • パフォーマンス – RAID5では、HDDの数が多いほど、読み取り性能は向上します。4TB×5本の構成では、より多くのディスクが並列で動作するため、読み取り速度が向上することがあります。しかし、書き込み性能はどちらの構成もほぼ同じになります。

RAID5でのHDD故障に対する耐性

RAID5は、1台のHDDが故障してもデータの損失を防げる冗長性を提供します。4TB×5本の場合、1台のHDD故障に対しても問題ありませんが、8TB×3本の場合、HDDの数が少ない分、1台のHDDが故障した場合のリスクが高まる可能性があります。

ただし、どちらの構成でも、RAID5自体の冗長性は同じであり、適切にバックアップを取っておけば大きな問題は発生しにくいです。

まとめ:最適な選択肢は?

4TB×5本と8TB×3本、どちらの構成にもメリットとデメリットがあります。コスト面や将来的な拡張性を重視する場合は8TB×3本、パフォーマンスを重視する場合は4TB×5本の構成を選ぶと良いでしょう。

最終的には、予算や使用目的、拡張計画に基づいて、自分に合った構成を選ぶことが重要です。

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