SDカード内のデータを削除したのに、カメラに戻しても「表示できない画像」と表示される場合、その原因は何かしらの処理が正しく行われていない可能性があります。今回はこのような問題の原因と、その対策について解説します。
データ削除の基本的な仕組み
まず、SDカード内のファイルをパソコンで削除した際、そのデータは完全に消去されていない場合があります。実際にファイルを削除しても、カード内にあるそのファイルのデータは「削除済み」としてマークされ、物理的に消去されるわけではありません。これにより、他のデータに上書きされるまでは、見かけ上そのデータが残ることがあります。
そのため、カメラで再度「削除したはずの画像」が表示される原因としては、このような残存データが影響している可能性があります。
フォーマットの実行でデータを完全に消去
完全にデータを消去したい場合は、単なる削除だけでなく、SDカードを「フォーマット」することをお勧めします。フォーマットを行うことで、カード内のすべてのデータが初期化され、以前のデータが完全に消去されます。フォーマット後は、SDカードがまっさらな状態になり、残存データによる問題は解消されるでしょう。
パソコンやカメラ本体から直接フォーマットを行うことができますが、パソコンで行う場合は「完全フォーマット」オプションを選択し、SDカード内のセクター単位でデータの消去を行うことをおすすめします。
SDカードにある「残存データ」の管理方法
もし、データが消えていない場合は、データ復旧ソフトを使用してSDカードをスキャンすることも可能です。これにより、削除されたファイルが復元されることがありますが、必要ないデータが復元されてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
また、カメラやカードリーダーを使って、SDカードが正常にフォーマットされているか確認することも一つの対策です。異常がないか再確認してみましょう。
削除後にカメラで表示されない場合の対応
それでもカメラで「表示できない画像」と表示される場合は、SDカード自体に物理的な問題がある可能性も考えられます。この場合、SDカードが故障している可能性もあるため、別のカードを試してみることが良いでしょう。
また、使用しているカメラやカードリーダーの設定、SDカードのフォーマット方式がカメラと合っていない場合もあるので、対応する形式でフォーマットすることをお勧めします。
まとめ
SDカード内のデータが削除されていない問題は、ファイルシステムの特性や残存データが原因である場合が多いです。最も確実な方法は、SDカードをフォーマットしてから再度使用することです。また、SDカード自体の問題も考えられるため、他の方法を試したり、カードを交換することも検討しましょう。
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