SSDのクローン作業を行った後に起動しない、またはデータが消えてしまった場合、焦らずにいくつかの確認と手順を踏むことが重要です。特に、クローンしたm.2 SSDの起動設定やWindowsの復元ポイントを活用する方法について解説します。この記事では、クローン作業後に発生した起動しない問題の解決方法と、消えてしまったデータの復旧方法を説明します。
BIOS設定の確認と修正
まず、クローンしたm.2 SSDが正常に起動するためには、BIOS設定を確認する必要があります。起動順序が正しく設定されていない場合、パソコンは古いSATA SSDを優先して起動しようとすることがあります。この場合、BIOSに入り、起動順序をm.2 SSDが優先されるように設定変更を行いましょう。
BIOSに入るには、パソコンの電源を入れた直後に指定されたキー(多くの場合、F2やDelキー)を押します。その後、ブートメニュー(起動順序)を確認し、m.2 SSDを最優先に設定します。設定変更後、保存して再起動を試みましょう。
Windows 10の復元ポイントを利用したデータ復旧
もし、クローン作業後にm.2 SSDのデータが消えてしまった場合、Windows 10の復元ポイントを利用して、システムを以前の状態に戻すことができるかもしれません。復元ポイントは、Windowsが自動的に作成するバックアップで、OSやシステムの変更が行われる前の状態に戻すことができます。
復元ポイントの利用方法は以下の通りです。まず、Windowsの起動が可能であれば、「スタートメニュー」から「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」に進み、「PCの初期状態に戻す」や「システムの復元」を選択します。復元ポイントを選び、以前の状態に戻すオプションを選びます。
データ復旧ツールを使用する方法
もし復元ポイントからの回復が難しい場合、データ復旧ツールを使用して失われたデータを復元する方法もあります。市販のデータ復旧ソフト(例えば、RecuvaやEaseUS Data Recovery)を使用することで、削除されたファイルを回復できることがあります。
データ復旧ソフトを使用する際は、なるべく新しいデータを書き込まないようにし、別のドライブに復元することをおすすめします。これにより、データが上書きされるリスクを減らせます。
クローン作業の前に気をつけるべきポイント
クローン作業を行う際は、データが失われないようにいくつかのポイントに気をつける必要があります。まず、重要なデータのバックアップを取ることを強くおすすめします。これにより、万が一の失敗時にデータを復元する手段を確保できます。
また、クローン作業の前に、ディスクの健康状態やエラーチェックを行うことも大切です。問題が発生する前にディスクの状態をチェックし、クローン作業中に不具合が発生しないようにしましょう。
まとめ
クローン作業後にm.2 SSDが起動しない場合、まずはBIOS設定を確認して起動順序を修正することが最初のステップです。それでも解決しない場合は、Windowsの復元ポイントを使用してシステムを復元したり、データ復旧ツールを利用することで、失われたデータを回復できる可能性があります。今後、クローン作業を行う前には十分なバックアップを取ることを心がけ、データの安全性を確保しましょう。
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