野鳥撮影において、AF(オートフォーカス)性能は非常に重要です。今回は、パナソニックのG9 ProとオリンパスのE-M1 Mark IIを比較し、どちらが野鳥撮影に優れているかを解説します。どちらも非常に優れたカメラですが、AF性能においては微妙な差があります。
G9 ProのAF性能
パナソニックのG9 Proは、特に高速で精度の高いAFシステムを搭載しています。特にDFD(Depth From Defocus)技術により、被写体の動きを瞬時に追尾する能力があります。これにより、野鳥のように動きの速い被写体でも、AFが素早く追従し、鮮明な画像を撮影することができます。
G9 ProのAFは、特に連写性能に優れ、動きの速い野鳥を撮影する際に非常に効果的です。さらに、対照的な背景に対しても強い追尾能力を発揮します。
E-M1 Mark IIのAF性能
オリンパスのE-M1 Mark IIも優れたAF性能を持ち、特に像面位相差AFとコントラストAFの両方を組み合わせて精度の高いフォーカスを実現しています。このシステムにより、野鳥の動きに対しても安定したAFを維持できます。
E-M1 Mark IIの特徴は、5軸手ブレ補正によって、動きの多いシーンでも手ブレを最小限に抑えながら、シャープな画像を得られる点です。これにより、野鳥撮影中でも手持ちで安定した撮影が可能となります。
AF追尾性能の比較
G9 ProとE-M1 Mark IIのAF追尾性能には若干の違いがあります。G9 Proは、動体撮影に特化しており、特に素早い動きや不規則な動きを追尾するのに長けています。そのため、野鳥の飛行シーンや急な動きにも対応しやすいです。
一方、E-M1 Mark IIは、デュアル AFシステムによって精度の高いAFを実現していますが、動きの速い被写体に関しては若干の遅延が生じることもあります。しかし、高い精度でのフォーカスが求められる静止した野鳥の撮影には非常に適しています。
動体撮影と静止撮影の適性
動きの速い野鳥の撮影には、G9 Proがより優れていると言えます。特に、高速連写モード(60コマ/秒)を活かすことで、瞬間を逃すことなく捉えることができます。
一方、E-M1 Mark IIは、静止した野鳥の撮影や、動きの少ないシーンでより安定した精度を発揮します。精密なフォーカスが得意なので、停まっている野鳥をじっくり撮影するにはぴったりです。
まとめ
G9 ProとE-M1 Mark IIは、どちらも非常に優れたカメラであり、野鳥撮影においてもその実力を発揮します。しかし、動きの速い野鳥や飛行シーンの撮影には、G9 ProのAF性能がより適しており、静止した野鳥を精密に撮影したい場合にはE-M1 Mark IIが優れています。どちらのカメラも、ユーザーのニーズに応じて最適な選択ができるでしょう。
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