Google TV Streamer 4Kを使用している際、音声形式を「自動」に設定した場合、すべてのコンテンツでPCM音源と表示されることがあります。これは正常な挙動なのか、設定の問題なのかについて解説します。
1. PCM音源とは?
PCM(Pulse Code Modulation)は、デジタルオーディオの最も基本的な形式で、圧縮されていない音声信号をそのままデジタル化したものです。多くのオーディオ機器では、PCMがデフォルトの音声形式として利用されます。音質が高い反面、ファイルサイズが大きくなるため、圧縮音源(例: MP3、Dolby Digital)よりもデータ量が多くなります。
Google TV Streamer 4Kの設定でPCM音源が表示されるのは、デバイスがデジタル音声信号をそのまま出力しているためです。
2. 音声形式「自動」の設定でPCMが表示される理由
Google TV Streamer 4Kの音声設定を「自動」にすると、接続されているテレビやオーディオシステムの対応能力に基づいて音声形式が選ばれます。特に、HDMI接続を通じてPCMが最も安定した音声出力形式として選ばれることがあります。
また、オーディオシステムやテレビが圧縮音声形式(例: Dolby Atmos、DTS)に対応していない場合、自動的にPCMにフォールバックされることがよくあります。これにより、コンテンツによって音声形式が異なっても、すべてがPCMで出力されることがあります。
3. どうすれば他の音声形式を選べるか?
もし、Dolby DigitalやDolby Atmos、DTSなどの圧縮音声形式を希望する場合、Google TV Streamer 4Kの音声設定を手動で変更する必要があります。
設定方法としては、Google TVの「設定」メニューから「音声」セクションに進み、「音声フォーマット」を選択し、対応する音声形式(例: Dolby Digital、Dolby Atmos)を手動で選択することができます。ただし、この選択肢は、接続しているテレビやオーディオ機器が対応している場合にのみ有効です。
4. PCM音源が表示される場合の対応策
もし音声がPCMに固定されていて、他の形式に切り替わらない場合は、次のような対策を試すことができます。
- 接続機器の確認:テレビやサウンドバーが特定の音声形式に対応しているか確認しましょう。多くの最新モデルはDolby AtmosやDTS:Xなどに対応しています。
- HDMIケーブルの確認:高品質なHDMIケーブルを使用しているか確認します。音声信号が正しく伝達されない場合、形式が限定されることがあります。
- オーディオ機器の設定確認:オーディオシステムやサウンドバーが特定の音声形式に対応しているか確認し、設定が正しいかをチェックします。
5. まとめ
Google TV Streamer 4Kで音声形式がPCM音源と表示されるのは、接続されているデバイスの設定や互換性に起因することが多いです。自動設定では最も安定したPCM形式が選ばれることがありますが、手動で設定を変更することで、他の音声形式を利用することも可能です。接続機器の対応状況や設定を確認して、最適な音質を楽しんでください。
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