スマートフォンやモバイルバッテリー、ハンディファンなど、身近な製品にはリチウムイオン電池が広く使われています。しかし誤った使い方をすると、発火や爆発といった事故につながることもあります。この記事では、リチウムイオン電池の正しい扱い方や注意点を解説します。
モバイルバッテリーの発熱について
モバイルバッテリーを充電するとき、アダプターが熱くなるのは珍しいことではありません。特に大容量モデル(例:40000mAh)は充電時に大きな電流が流れるため発熱が増します。
ただし、触れられないほどの高温になったり、焦げ臭い匂いがした場合は危険信号です。純正やPSE認証を受けたアダプターを使用し、換気の良い場所で充電することが大切です。発熱が心配な場合は、長時間の充電を避け、夜間の寝ている間の充電は控えると安心です。
落下したハンディファンの安全性
ハンディファンの羽根が外れる程度の落下なら大きな問題はないことも多いですが、内部の電池がダメージを受けている可能性も否定できません。異音・異臭・異常な発熱がないかを確認し、少しでも異常を感じたら使用を中止しましょう。
特にリチウムイオン電池は衝撃に弱く、内部の仕組みが損傷すると後から膨張や発火につながる場合があります。安全性に不安があるときは、新しい製品に買い替えるのが最も安心です。
リチウムイオン電池を使用する身近な製品
リチウムイオン電池は以下のような製品で広く使われています。
- スマートフォン・タブレット
- ノートパソコン
- モバイルバッテリー
- コードレス掃除機
- 電動工具
- ハンディファンなど小型家電
これらの製品は便利ですが、すべて適切な扱いが必要です。
リチウムイオン電池の正しい扱い方
事故を防ぐためには、以下の点を守りましょう。
- 純正の充電器や認証済み製品を使う
- 直射日光の当たる場所や高温環境に放置しない
- 濡れた手や水回りで使用しない
- 落下や強い衝撃を避ける
- 使わないときは満充電ではなく半分程度にして保管する
これらを心がけるだけで、リスクを大幅に減らすことができます。
危険なサインに気づくことが重要
リチウムイオン電池が発火・爆発する前には、必ずといっていいほど「前兆」があります。
- 異常な発熱
- 膨張(本体が膨らむ)
- 異臭(焦げ臭さや甘い匂い)
- 異音(ジリジリ、パチパチ音)
これらのサインに気づいたら、すぐに使用を中止し、安全な場所で処分や交換を検討してください。
まとめ
リチウムイオン電池は私たちの生活を便利にしてくれる一方、正しい扱いをしなければ危険を伴う可能性もあります。モバイルバッテリーやハンディファンの利用時には、発熱や異常な挙動に注意し、万が一に備えて認証製品を選ぶことが重要です。小さなサインを見逃さず、安全に長く使えるよう心がけましょう。
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