スマホの機種変更を考える際に気になるのが「対応バンド」。特にドコモの5G回線では「N79」という周波数帯が広く利用されているため、これに非対応の端末を選んだ場合の通信速度や安定性に不安を感じる方は少なくありません。ここでは、N79非対応スマホをドコモ回線で使うとどうなるのか、実際の影響と選び方のポイントを解説します。
N79とは?ドコモ5Gの主要バンド
N79はドコモが全国的に展開している5G用の周波数帯のひとつで、特に都市部や基地局が多い地域で利用されます。対応スマホであれば高速通信の恩恵を受けやすく、動画視聴や大容量ダウンロード時に快適さを実感できるでしょう。
一方、N79非対応の端末でも、ドコモの5Gは他の周波数帯(N78など)や4G LTEで接続できるため、必ずしも「使えない」というわけではありません。
N79非対応スマホを使った場合の影響
N79非対応スマホを利用した場合の主な影響は次の通りです。
- 都市部で速度低下を感じる可能性:N79の電波を多く利用しているエリアでは、他バンドへの接続が混雑しやすい
- 5Gエリア内でも4G接続になることがある:特に屋内やビル街ではN79が重要な役割を果たしているため、対応していないとLTEへ切り替わりやすい
ただし、地方や郊外ではN78など別の周波数帯でカバーされている場合も多く、必ずしも「常に遅い」とは限りません。
実例:利用環境による差
例えば、東京都心の繁華街でN79非対応端末を使うと、同じドコモ回線でも対応端末に比べて動画読み込みに数秒の遅延が発生するケースがあります。一方で、地方都市や郊外の住宅街では、N78やLTE接続でも十分な速度が出るため、体感的な差はほとんどありません。
つまり、利用場所や用途によって「影響の大きさ」は変わってくるのです。
SIMフリー端末で注意すべきポイント
SIMフリー端末を購入し、ドコモのSIMカードを挿して利用する場合には、対応バンドを事前に確認することが重要です。N79非対応であっても、N78やLTE(Band 1, 3, 19)に対応していれば日常利用には大きな問題はありません。
ただし、5Gの高速通信をフルに楽しみたい場合や都市部での安定性を重視する場合は、N79対応端末を選ぶ方が安心です。
まとめ
ドコモ回線でN79非対応スマホを使うと、都市部などN79が主力のエリアでは速度低下や4G接続への切り替わりが発生する可能性があります。ただし、郊外やWi-Fiを多用する環境であれば体感的な不満は少ないこともあります。
機種変更時は「利用する場所」と「5Gにどれだけ重きを置くか」を基準に、対応バンドを確認してから選ぶと失敗を避けられるでしょう。
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