ゲーミングPCを新しく組む際、最も悩むポイントのひとつがグラフィックボード(GPU)の選び方です。とくに最新のFPSやRPGなどの重量級タイトルを快適にプレイするためには、GPUの性能がゲーム体験を大きく左右します。この記事では、8万円以下の予算で購入可能な最新GPUの選び方と、おすすめモデルについて解説します。
GPU選びで重視すべきポイント
まずはグラフィックボードを選ぶ際に重視すべきポイントを整理しておきましょう。
- 解像度とFPSの安定性: FHD(フルHD)での快適プレイはもちろん、WQHDでも60〜80FPSを安定して出せるか。
- 対応技術: DLSS(NVIDIA)、FSR(AMD)といったアップスケーリング技術への対応。
- 将来性: 新作ゲームへの対応力やVRAM容量(最低でも12GB、理想は16GB)。
- コストパフォーマンス: 予算内でどの程度の性能が得られるか。
候補モデルの比較
今回挙げられた「RX 7600 XT 16GB」「RTX 5060 Ti 16GB」「RX 7800 XT」について、それぞれの特徴を比較してみましょう。
モデル | 性能の目安 | 長所 | 短所 |
---|---|---|---|
RX 7600 XT 16GB | FHDで快適、WQHDも設定次第で可能 | VRAM16GB搭載で安心、消費電力が比較的少ない | レイトレーシング性能が弱め |
RTX 5060 Ti 16GB | FHDで非常に快適、WQHDも安定 | DLSS対応で高フレームレート維持が可能 | 実売価格がやや高め |
RX 7800 XT | FHD〜WQHDで安定、重いゲームも強い | ハイエンド寄りの性能で価格下落中 | 消費電力が大きい、発熱に注意 |
おすすめの選び方
コストパフォーマンスを重視するならRX 7800 XTが最もバランスが良い選択肢です。発売から時間が経ち価格が下がっており、FHD/WQHDどちらでも快適にプレイできる性能を持っています。
消費電力を抑えたい、静音性を重視したいならRX 7600 XTが有力候補です。特に16GBのVRAMを搭載している点は将来性の面でも安心できます。
安定性やAIアップスケーリング技術を重視するならRTX 5060 Tiがおすすめです。DLSS対応ゲームで80FPS以上を狙いやすく、最新タイトルにも強い対応力を持っています。
実際の使用シナリオ例
例えば「Battlefield 6」をFHD設定でプレイする場合、RTX 5060 TiやRX 7800 XTなら平均100FPS以上も狙えます。WQHDに上げた際も、FSRやDLSSを活用すれば80FPSを安定して出せるケースが多いです。
一方で、「Borderlands 4」のような負荷の高いタイトルでは、RX 7600 XTだと設定をやや落とす必要がありますが、それでもFHDなら快適に動作します。
まとめ
8万円以下でグラフィックボードを選ぶなら、将来性と性能のバランスを考えるとRX 7800 XTが最有力候補です。ただし、静音性や消費電力を重視するならRX 7600 XT、最新技術を取り入れたいならRTX 5060 Tiという選び方も十分にありです。プレイするゲームやPC全体のバランスを考えて、自分に合った1枚を選びましょう。
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