こんにちは。画像を合成する際、「編集で被写体を切り取りたい」「被写体以外に同色の背景を使いたい」というと時間をかけて、被写体の輪郭を丁寧に色相関図の反対に位置する色でなぞる必要があります。しかし、一つの画像だけならまだ我慢できますが、それでは大量の画像を合成するとき途方もない時間がかかってしまいます。
そんなとき登場したのが、バックグラウンド(背景)を同色に統一した「グリーンバック」と「ブルーバック」です。バックグラウンドの色が同色で統一されているため、画像編集ソフトを使った切り抜きが簡単で、そのため今日ではビジネス間でも個人間でも利用がさかんにされています。
しかし、この「グリーンバック」と「ブルーバック」一体違いは何なのか疑問に思われるかたも多いのではないでしょうか。そこで今回は、グリーンバックとブルーバックの違いを疑問に思われている方に向けて、グリーンバックとブルーバックを比較して、その具体的な違いをご紹介していきたいと思います。
- グリーンバック
- 緑色をしたグラフィック編集道具。詳細は「グリーンバックとは」をご覧ください。
まずは、被写体の色に関する違いの解説です!
ブルーバックとグリーンバックの違い1.使用されるそれぞれの被写体の色
ブルーバックは、橙色に近い被写体を撮るときに、グリーンバックは赤色に近い被写体を撮るときに利用されることが多いです。これはなぜかというと、補色が関係していてブルーバックは青色ですので補色の橙色で、グリーンバックは緑色ですので補色が赤色だからです。
ちなみに補色というのは色の概念で、色相環という丸く並べられた色の配置の中で、その色の対角線上に位置する色のことです。余談ですが補色同士を取り入れると、お互いの色が目立つという面白い効果があり、合成写真を作成するときはこの効果を利用して合成を行ったりしていますよ!
また、ブルーバックやグリーンバックを使用するときによく使用される合成のことをクロマキー合成といい、クロマキー合成は、映像の一部を透明にして透明の部分に新しい映像を入れることが出来ます。透明にするときに補色に近い色同士だと、簡単かつ問題なく透明にできるので補色を利用するのですね。
人間をクロマキー合成する時は、ブルーバックが使われがちですがこれは人間の肌の色が橙色に近いからです。特にアジア人は肌が橙色に近いので、人物の撮影の際はブルーバックが比較的使用されることが多いです。
ということで『ブルーバック』と『グリーンバック』の違いポイントの1つは、被写体の色で使われる方が変わることです。
以上で、ブルーバックとグリーンバックの違い1の解説は終了です。
続いて、ブルーバックとグリーンバックの背景の色に関する違いを解説していきます。
ブルーバックとグリーンバックの違い2.背景の色が青と緑
ブルーバックとグリーンバックの違いとしてもちろん背景の色の違いがあります。見ればわかる違いですが、『ブルーバック』は名前の通り純粋な青色で『グリーンバック』も名前の通り緑色をしています。
特に撮影する被写体が決まっていないよという方であれば、ブルーバックとグリーンバックの色の好みも判断材料ですね。
以上ブルーバックとグリーンバックの違い2つ目の紹介でした。
最後に、グリーンバックとブルーバックの歴史の違いを解説していきます。
ブルーバックとグリーンバックの違い3.歴史の違い
ブルーバックとグリーンバックには歴史があります。
ブルーバック合成の歴史は古く、モノクロフィルムによって映画が撮影されていた時代に遡ります。ブルーに対する感度が鈍いフィルムを使って撮影をすると、ブルーの部分が真っ暗に写るため、そのフィルムを適正な露出でリスフィルム(超硬調のフィルム)に転写するとブルーの部分とそれ以外の部分とを区別するマスクを作ることができるそうです。
実は、グリーンバックよりもブルーバックの方が古くから使われており歴史が長いです。グリーンバックという名前の方がブルーバックよりも世間に知られていると思うので意外ですよね。
以上ように『ブルーバック』と『グリーンバック』の違いは、歴史の長さとなります!
今回は、背景の『ブルーバック』と『グリーンバック』についての違いを解説していきました。
この記事がブルーバックとグリーンバックご購入の判断材料になれれば幸いです。最後までご覧頂きありがとうございました!
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