ミラーレス一眼カメラで動画撮影を行う際、広角から望遠までズームしながら撮影したいと考える方は少なくありません。しかし、フルサイズ換算24-200mm程度の高倍率ズームレンズを使用して動画を撮影すると、ズームリング操作による手ブレや画面の揺れが目立ちやすくなります。実際の映像制作現場ではどのような方法で対策しているのでしょうか。本記事では動画撮影におけるズーム操作の考え方と実践的な対処法を解説します。
動画撮影ではズーム操作を多用しないことも多い
動画初心者の方は撮影中に頻繁にズームするイメージを持つことがありますが、実際の映像制作ではズーム操作を極力減らすケースも珍しくありません。
映画やCM、ドキュメンタリーなどでは、撮影前に焦点距離を決めて構図を作り、必要に応じてカットを切り替える手法が一般的です。
そのため、24mmで撮った映像と200mmで撮った映像を後から編集で繋ぐことで、自然な映像表現を実現していることもあります。
手動ズームで画面が揺れる理由
高倍率ズームレンズのズームリングは比較的重く設計されているため、回転操作時にカメラ本体へ力が伝わります。
特に望遠側ではわずかな振動でも大きな揺れとして映像に現れます。
200mm付近では数ミリの動きでも画面全体が大きく動いて見えるため、静止画以上に手ブレ対策が重要になります。
手持ち撮影の場合は、ズーム操作そのものが映像品質を低下させる原因になりやすいのです。
三脚やビデオ雲台を活用する
動画撮影で滑らかなズームを行いたい場合は、三脚の利用が基本になります。
特にビデオ雲台を備えた三脚は、パンやチルトだけでなくズーム操作時の振動も抑えやすくなります。
野鳥撮影や運動会撮影など、長焦点域を多用するシーンでは三脚が事実上必須となることもあります。
| 撮影方法 | ズーム時の安定性 |
|---|---|
| 手持ち撮影 | 低い |
| 一脚 | やや高い |
| 三脚+ビデオ雲台 | 非常に高い |
パワーズームレンズや電動アクセサリーを利用する方法
映像制作ではパワーズームレンズを利用することがあります。
パワーズームはモーターによってズームが行われるため、人の手による急激な力が加わらず滑らかなズームが可能です。
ただし、高倍率ズームでパワーズームを搭載するレンズは少なく、重量や価格が高くなる傾向があります。
また、フォローフォーカスや電動ズームユニットなどの映像撮影向けアクセサリーを組み合わせる方法もあります。
クロップズームやデジタルズームを活用する
最近のミラーレスカメラには高解像度センサーを利用したクロップズーム機能を搭載している機種があります。
4K撮影時に一定範囲まで電子的に拡大することで、レンズを動かさずに滑らかなズーム演出が可能になります。
特に4KからフルHDへ書き出す用途では、編集時のズーム処理も比較的自然な画質を維持できます。
イベント撮影やYouTube動画制作では、この方法を採用するクリエイターも少なくありません。
まとめ
ミラーレス一眼で24-200mmクラスの動画撮影を行う場合、実際には撮影中の手動ズームを避けるケースが多く、必要な場合は三脚やビデオ雲台、パワーズームレンズなどを活用します。
また、近年はクロップズームや編集時のデジタルズームも有効な選択肢になっています。滑らかなズーム映像を目指すなら、レンズ選びだけでなく撮影方法や機材構成も含めて検討することが重要です。


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