A1 miniでPETG印刷中にカチカチ音がしてフィラメントが送られない原因は?1層目以降で失敗する場合の対処法

3Dプリンター

Bambu Lab A1 miniでPETGやPLAを印刷している際に、途中からエクストルーダー付近で「カチカチ」という音が発生し、フィラメントが正常に送られなくなるトラブルがあります。特に小さなモデルは問題なく印刷できるのに、大きなモデルになると途中で失敗する場合は、ノズル詰まりやフィラメント供給系統の異常など複数の原因が考えられます。この記事では、A1 miniで発生しやすいフィラメント送り不良の原因と確認方法を解説します。

カチカチ音が発生する仕組みとは

3Dプリンターのエクストルーダーはギアでフィラメントを押し出しています。しかし、ノズル側の抵抗が大きくなるとギアが空転し、カチカチという音が発生します。

この状態ではフィラメントが正常に供給されず、印刷物の途中から欠損したり、まったく積層されなくなったりします。

カチカチ音はエクストルーダーが異常な負荷を受けているサインです。

急に発生した場合はノズル部分詰まりを疑う

一昨日までは正常に印刷できていたのに突然失敗が続く場合、最も多い原因の一つがノズルの部分詰まりです。

PETGからPLAへ切り替えを繰り返した場合、ノズル内部に残った樹脂が炭化したり、温度差によって流動性が悪化したりすることがあります。

症状 考えられる原因
小物は印刷可能 軽度の部分詰まり
大物のみ失敗 長時間押出時に流量不足
途中からカチカチ音 ノズル抵抗増加
PETGもPLAも失敗 ノズルまたはホットエンド異常

まずはコールドプルやノズルクリーニングを試してみる価値があります。

エクストルーダーのギア詰まりも要確認

フィラメント送り不良はノズルだけが原因ではありません。

PETGは柔らかく粘り気があるため、送りギア部分に削れたフィラメント粉が蓄積することがあります。

蓄積したフィラメントカスによってグリップ力が低下すると、正常な押出ができなくなります。

  • エクストルーダーを分解して確認する
  • 送りギアの清掃を行う
  • ギア摩耗の有無を確認する
  • フィラメント経路を確認する

実際に清掃だけで改善するケースも少なくありません。

PETG特有のヒートクリープが発生している可能性

PETG印刷ではヒートクリープもよくある原因です。

ヒートクリープとは、本来溶けるべきでない場所まで熱が伝わり、フィラメントが途中で軟化して詰まる現象です。

特に次の条件で発生しやすくなります。

  • ノズル温度が高すぎる
  • 冷却ファンの性能低下
  • 長時間印刷
  • 周囲温度が高い

270℃はPETGとしては比較的高温設定であり、逆に送り不良の原因になる場合があります。

大型モデルだけ失敗する場合のチェックポイント

1〜2cm程度の小物は成功するのに10cmクラスで失敗する場合は、印刷時間が長くなることで問題が顕在化している可能性があります。

例えば短時間印刷では問題なくても、30分〜1時間以上連続して押し出すとノズル詰まりやヒートクリープが進行することがあります。

次の項目を順番に確認してみましょう。

  1. ノズルクリーニングを実施する
  2. エクストルーダーギアを清掃する
  3. PETG温度をメーカー推奨値へ戻す
  4. フィラメントを乾燥させる
  5. ホットエンドファンの動作を確認する
  6. ノズル交換を試す

フィラメントの吸湿も見落としやすい原因

PETGは吸湿しやすい素材です。

吸湿したフィラメントはノズル内部で蒸気が発生し、押出抵抗が増加することがあります。

以前は問題なかったフィラメントでも、数日で湿気を吸って印刷品質が急激に悪化することがあります。

フィラメントドライヤーや乾燥機を利用して再度印刷テストを行うと原因切り分けがしやすくなります。

まとめ

A1 miniでPETG印刷中にカチカチ音が発生してフィラメントが送られなくなる場合、部分的なノズル詰まり、エクストルーダーギアの汚れ、ヒートクリープ、フィラメント吸湿などが主な原因として考えられます。

特に小物は印刷できるのに大型モデルで失敗する場合は、長時間印刷によって発生する熱問題や流量不足の可能性が高くなります。ノズル清掃、ギア点検、温度設定見直し、フィラメント乾燥を順番に実施しながら原因を切り分けていくことが解決への近道です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました