PanasonicのLUMIX G7やGX7 Mark IIは現在でも十分に使えるミラーレスカメラですが、動画撮影においてはAF性能や高感度画質に不満を感じるユーザーも少なくありません。特に被写体追従時のピント抜けや薄暗い環境でのAF迷いは、撮影後に映像を確認した際の大きなストレスになります。
そこで候補に挙がることが多いのがLUMIX G9 PROです。本記事では、G7やGX7 Mark IIからG9 PROへ買い替えた場合に期待できる改善点について解説します。
G9 PROのAF性能はG7やGX7 Mark IIより進化している
G9 PROはPanasonic独自のDFD(Depth From Defocus)技術をさらに進化させた高速AFシステムを搭載しています。
G7やGX7 Mark IIでもDFDは採用されていますが、演算性能や追従性能はG9 PROの方が大幅に向上しています。
特に人物撮影では顔認識や人体認識機能によって被写体を優先的に追従できるため、背景の壁や別の被写体へピントが抜ける頻度は減少する傾向があります。
動画撮影時のAF迷いは完全になくなるのか
G9 PROは従来機よりAF性能が向上していますが、位相差AFではなくコントラストAFベースのシステムです。
そのため動画撮影中のピントの前後動作や、暗所での迷いが完全になくなるわけではありません。
ただしG7やGX7 Mark IIと比較すると被写体認識精度や追従性能は向上しており、人物撮影やイベント撮影では歩留まりが改善されるケースが多く見られます。
動画AFを最優先するなら、後継機の位相差AF搭載モデルの方が有利ですが、G9 PROでも大きな進化は体感できます。
ISO3200の画質はどのくらい向上するのか
G9 PROは有効約2033万画素センサーと高性能画像処理エンジンを搭載しており、ノイズ処理性能が向上しています。
G7やGX7 Mark IIと比較すると、ISO3200付近ではノイズの粒状感が抑えられ、色ノイズも少なく見える傾向があります。
| 項目 | G7 | GX7 Mark II | G9 PRO |
|---|---|---|---|
| 動画AF性能 | 標準 | 標準 | 向上 |
| 顔認識性能 | 基本的 | 基本的 | 高性能 |
| ISO3200画質 | ノイズ目立つ | やや改善 | さらに改善 |
| 手ブレ補正 | レンズ依存 | ボディ内補正 | 強力な5軸補正 |
劇的な差ではないものの、同じISO3200でも映像全体の質感やノイズ処理の完成度はG9 PROの方が優れています。
動画撮影で特に恩恵を感じるポイント
G9 PROはAF性能だけでなく、ボディ内手ブレ補正の性能も大きく向上しています。
手持ち撮影時の微細な揺れが軽減されるため、動画の見栄えも改善しやすくなります。
また防塵防滴性能や大型バッテリー、高精細EVFなども搭載されているため、長時間撮影や屋外撮影での使い勝手も向上します。
G9 PROへの買い替えが向いている人
人物動画の撮影が多く、AFのピント抜けや追従性能に不満がある場合は、G9 PROへの買い替えによるメリットを感じやすいでしょう。
一方で動画AFを最優先し、暗所での追従性能も重視する場合は、より新しい世代の位相差AF搭載機種も比較対象に入れる価値があります。
予算や既存のマイクロフォーサーズレンズ資産を活かしたい場合には、G9 PROは今でも魅力的な選択肢です。
まとめ
LUMIX G9 PROはG7やGX7 Mark IIと比較して、人物認識AFや追従性能、高感度画質、手ブレ補正性能が総合的に向上しています。
動画撮影時のピント抜けやAF迷いを減らしたい場合には十分な改善が期待でき、ISO3200付近の画質も一段階上の仕上がりになります。マイクロフォーサーズ環境を維持したまま動画性能を強化したいユーザーにとって、有力なアップグレード候補と言えるでしょう。


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