Bambu Lab A1で3Dプリントをした際に「糸引き(ストリング)」が発生すると、見た目の品質に影響が出て気になるものです。特にPLAフィラメントを使用している場合でも、環境や設定によって発生することがあります。この記事では、今回のようなケースで考えられる原因と対策を整理します。
糸引き(ストリング)とは何か
糸引きとは、ノズルが移動する際に溶けたフィラメントが細い糸のように引き伸ばされて残る現象です。
例えば、造形物の離れた部分を移動するときに、クモの糸のような線ができるのが典型的な症状です。
軽度であれば仕上げ処理で除去できますが、強い場合は設定や環境の見直しが必要になります。
湿度によるフィラメント吸湿の影響
PLAフィラメントは比較的扱いやすい素材ですが、湿気を吸うと糸引きが発生しやすくなります。
例えば梅雨時期や雨の日に保管していたフィラメントをそのまま使用すると、内部に水分が入りノズル内で気泡化しやすくなります。
その結果、押し出しが不安定になり、細い糸状の吐出が増えることがあります。
フィラメント残量が少ない場合の影響
スプールの残量が少なくなると、送り出しのテンションが不安定になることがあります。
例えばスプールが軽くなって回転抵抗が変わると、一定の押出が維持しづらくなります。
これにより、移動中に余分な樹脂がにじみ出て糸引きが発生することがあります。
リトラクション設定と温度の影響
糸引きはプリンター設定にも大きく影響されます。
例えばノズル温度が高すぎるとフィラメントが柔らかくなりすぎて、移動時に糸を引きやすくなります。
またリトラクション(フィラメントの引き戻し)が弱い場合も、同様にストリングが増加します。
改善のための具体的な対策
まずはフィラメントを乾燥させることが効果的です。
例えばフィラメントドライヤーや低温オーブンで乾燥させると、吸湿によるトラブルを軽減できます。
またノズル温度を5〜10℃下げる、リトラクション設定を見直すことで改善するケースも多いです。
まとめ
Bambu Lab A1での糸引きは、湿度によるフィラメントの吸湿や残量不足、設定値の影響など複数の要因が重なって発生することがあります。
特に梅雨時期は吸湿の影響が出やすいため、乾燥管理とプリント設定の見直しが重要です。
原因を一つずつ切り分けることで、安定した造形品質に近づけることができます。


コメント