昔の街中や商店などで見かけたピンク電話や白電話は、現在ではあまり見る機会が少なくなりましたが、昭和から平成初期にかけて多く利用されていた電話機です。見た目の色が違うだけに思われがちですが、設置場所や利用方法、料金の仕組みなどに違いがあります。
この記事では、ピンク電話と白電話の違いについて、それぞれの特徴や使われていた背景、現在の公衆電話との違いまで分かりやすく解説します。
ピンク電話とはどのような電話だったのか
ピンク電話とは、主に商店や旅館、喫茶店などの店内に設置されていた有料の電話機です。正式には「特殊簡易公衆電話」と呼ばれる種類の電話で、利用者が料金を支払って店内から電話をかけられるように設置されていました。
名前の通り本体がピンク色だったため「ピンク電話」と呼ばれるようになりました。一般家庭の電話機とは異なり、硬貨を投入することで利用できる仕組みになっていました。
例えば喫茶店に置かれたピンク電話では、お客さんが外部へ電話をかける際に10円玉などを入れて利用する形が一般的でした。
白電話とはどのような電話だったのか
白電話は、主に家庭や事業所などで使用されていた一般加入電話用の電話機です。現在の固定電話につながる一般的な電話機の元になった存在で、電話回線を契約した利用者が設置して使うものでした。
白電話という名称は、電話機本体が白色だったことから呼ばれていた俗称です。正式なサービス名ではありませんが、昭和時代の電話機を区別するためによく使われました。
家庭に設置された白電話の場合、基本的には契約者が月額料金を支払い、自由に通話する方式でした。ピンク電話のように利用時に硬貨を入れる必要はありません。
ピンク電話と白電話の主な違い
ピンク電話と白電話の大きな違いは、誰が料金を負担するか、どのような場所で使われるかという点です。
| 項目 | ピンク電話 | 白電話 |
|---|---|---|
| 主な設置場所 | 店舗・旅館・施設など | 一般家庭・事業所 |
| 利用方法 | 硬貨を入れて利用 | 契約した回線で利用 |
| 目的 | 来客向けの有料電話 | 契約者専用の固定電話 |
| 料金管理 | 利用者ごとに支払い | 契約者が電話料金を支払う |
つまり、ピンク電話は「設置場所の利用者が料金を払って使う電話」、白電話は「契約者が料金を負担して使う電話」という違いがあります。
なぜピンク電話は必要だったのか
現在ではスマートフォンが普及していますが、昔は外出先で電話をする手段が限られていました。そのため、店舗などに設置されたピンク電話は、連絡手段として重要な役割を果たしていました。
特に携帯電話が一般的ではなかった時代には、外出中に家族や会社へ連絡するために、公衆電話やピンク電話が多く利用されていました。
例えば旅行先の旅館や喫茶店で急ぎの連絡をする場合、店内に設置されたピンク電話を利用することで、誰でも電話をかけることができました。
現在でもピンク電話は使われているのか
携帯電話やスマートフォンの普及によってピンク電話の数は大きく減少しましたが、現在でも一部の店舗や施設では利用されている場合があります。
また、昔ながらの雰囲気を残す喫茶店や旅館などでは、レトロな設備として設置されていることもあります。
ただし、通信環境や電話サービスの変化により、以前と同じような形で利用できる場所は少なくなっています。
まとめ
ピンク電話と白電話は、どちらも昭和時代に広く使われた電話ですが、役割には大きな違いがあります。
ピンク電話は店舗などに設置された有料の公衆電話で、利用者が硬貨を入れて使う仕組みでした。一方、白電話は家庭や事業所で契約して使う一般的な固定電話でした。
現在ではスマートフォンが主流になりましたが、ピンク電話や白電話は日本の電話文化を支えた重要な存在として、今でも歴史的な価値を持っています。

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