Nikon D850は高性能なオートフォーカスシステムを搭載した一眼レフカメラですが、動いている被写体を撮影するときはAFモードやAFエリアモードの設定が重要になります。
静止している人物や風景を撮影するときと同じ設定のままでは、走る子どもやスポーツ、野鳥などの動きのある被写体にピントが追従しにくい場合があります。この記事では、Nikon D850で動体撮影を成功させるためのAF設定や使い分けについて詳しく解説します。
Nikon D850で動く被写体を撮影するときはAF-Cを使う
Nikon D850で動く被写体を撮影する場合、基本となるAFモードは「AF-C(コンティニュアスAFサーボ)」です。
AF-Cはシャッターボタンを半押ししている間、被写体の動きに合わせてピント位置を調整し続けるモードです。走っている人物や動物、乗り物など、距離が変化する被写体の撮影に適しています。
一方、「AF-S(シングルAFサーボ)」は一度ピントを合わせると固定されるため、止まっている被写体には向いていますが、動く被写体ではピントが外れやすくなります。
AFエリアモードは被写体に合わせて選ぶ
Nikon D850ではAF-Cに設定するだけではなく、AFエリアモードも適切に選択する必要があります。
動体撮影でよく使われる設定には「ダイナミックAF」「3D-トラッキング」「オートエリアAF」などがあります。
例えば、スポーツや子どもの撮影では被写体が画面内を移動するため、複数のフォーカスポイントを利用できるダイナミックAFが効果的です。
動体撮影でおすすめのAFエリア設定
Nikon D850のダイナミックAFには、使用するフォーカスポイント数を選択できる設定があります。動きの速さや被写体の大きさによって使い分けることができます。
例えば、横方向に動くスポーツ選手や乗り物の場合は9点や25点のダイナミックAFが扱いやすく、被写体が小さく動きが予測しにくい場合は72点や153点を使うことがあります。
ただし、フォーカスポイントを増やしすぎるとカメラが背景にピントを合わせる場合もあります。被写体をしっかり追える場合は少ないポイント数の方が精度が高くなることがあります。
3D-トラッキングは人物撮影にも便利
Nikon D850の3D-トラッキングは、選択したフォーカスポイントの被写体の色や形をカメラが認識し、移動に合わせてAFポイントを自動的に移動させる機能です。
例えば、こちらに向かって走ってくる人物や、背景と被写体の色が大きく違う状況では便利に使えます。
ただし、背景が複雑な場所や被写体と背景の色が似ている場合は追尾が外れることがあります。その場合はダイナミックAFの方が安定するケースがあります。
動体撮影で確認したいAF関連設定
AF-Cを使っているのにピントが合わない場合は、AFモード以外の設定も確認する必要があります。
まず確認したいのが「AF-C優先」の設定です。Nikon D850では、ピントが完全に合っていなくてもシャッターを切れる設定や、ピントを優先する設定を選択できます。
決定的な瞬間を撮影したい場合はレリーズ優先も便利ですが、確実にピントを合わせたい場合はフォーカス優先に近い設定にすると失敗を減らせます。
動く被写体を撮影するときの実践的な設定例
例えば、運動会で走る子どもを撮影する場合は、AF-C、ダイナミックAF(25点程度)、高速連続撮影を組み合わせると安定しやすくなります。
野鳥や動物など、動きが予測しにくい被写体ではAF-C、3D-トラッキングまたは広めのダイナミックAFを使い、シャッタースピードを速めに設定することが重要です。
また、AFだけに頼るのではなく、シャッタースピードやレンズの焦点距離、撮影距離などもピント成功率に大きく影響します。
Nikon D850で動体AFを上達させるコツ
高性能なD850でも、カメラ任せにするだけでは動体撮影の成功率は上がりません。被写体の動きを予測して、あらかじめAF設定を合わせておくことが大切です。
例えば、同じ場所を走る被写体を撮影する場合は、あらかじめ進行方向にAFポイントを置いて追従させることで、より安定した撮影ができます。
また、連続撮影した写真を確認し、どの設定でピントが合いやすかったかを試すことで、自分の撮影スタイルに合ったAF設定を見つけられます。
まとめ
Nikon D850で動く被写体を撮影する場合は、基本的にAF-C(コンティニュアスAFサーボ)を使用することがおすすめです。
さらに、被写体に合わせてダイナミックAFや3D-トラッキングなどのAFエリアモードを選択することで、ピントが合う確率を高めることができます。
動体撮影ではAF設定だけでなく、シャッタースピードや被写体の追い方も重要です。D850の高性能AFを活かすために、状況に合わせた設定変更を身につけることが美しい写真につながります。


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