縦書きの文書をPDFから印刷する際、設定画面ではコーナートンボの内側と外側の両方にチェックを入れているにもかかわらず、実際の印刷物では片方しか表示されないことがあります。この現象は設定ミスだけではなく、PDFの作成方法や印刷ソフト側のトンボ表示仕様が関係している場合があります。
この記事では、コーナートンボが重ならない・片方だけになる原因と、両方のトンボを印刷するために確認したい設定や対処方法について解説します。
コーナートンボが片方しか印刷されない主な原因
コーナートンボには、仕上がり位置を示す内トンボと、裁断位置や余白を示す外トンボがあります。印刷ソフトによっては、両方を有効にしていても自動的に重複部分を整理して表示する場合があります。
特にPDFファイルの場合、作成時点ですでにトンボが配置されているケースがあります。そのPDFをさらに印刷時にトンボ付き設定にすると、ソフト側が既存のトンボと追加設定のトンボを調整し、片方だけ表示されることがあります。
例えば、DTPソフトで作成したPDFに外トンボが含まれている場合、Adobe Acrobatなどの印刷設定で追加トンボを指定しても、同じ位置の線が重なるため片方しか見えないように感じることがあります。
PDF作成時のトンボ設定を確認する
両方のトンボを印刷したい場合は、まずPDF自体にどのようなトンボ情報が含まれているか確認することが重要です。
PDFを開き、表示倍率を上げて四隅を確認してください。すでに内外のトンボが配置されている場合は、印刷時に追加する必要はありません。
逆にPDF内にトンボがない場合は、元の文書作成ソフト側で内トンボ・外トンボを設定してからPDFを書き出す方が確実です。
印刷設定でトンボを追加する場合の注意点
PDF印刷時にトンボを追加する場合は、使用しているアプリケーションの設定を確認します。例えばAdobe Acrobatでは、印刷ダイアログ内のページサイズや印刷範囲の設定によって、トンボの表示状態が変わることがあります。
「ページサイズに合わせる」「用紙に合わせて拡大縮小」などの設定が有効になっていると、トンボの一部が切れたり、重なった部分が正しく表示されない場合があります。
実際の印刷では、以下の点を確認すると改善することがあります。
- 実際のサイズで印刷する設定に変更する
- 拡大・縮小印刷を無効にする
- 印刷可能領域による自動調整を解除する
- PDFのページサイズと用紙サイズを一致させる
内外のトンボを重ねて表示したい場合の対処方法
内トンボと外トンボを完全に重なった状態で印刷したい場合は、印刷時の追加設定ではなく、PDF編集ソフトや元データ側でトンボを作成する方法がおすすめです。
例えばIllustratorやInDesignなどのDTPソフトでは、裁ち落とし設定やトンボ設定を細かく指定できます。そこで内外両方のトンボを配置したPDFを書き出せば、印刷時のソフトによる自動調整を避けられます。
また、すでにPDFになっている場合は、PDF編集ソフトでトンボ部分を確認し、必要であれば別レイヤーとして追加する方法もあります。
縦書き文書特有の確認ポイント
縦書き文書では、ページ方向や余白設定の違いによってトンボ位置が変わることがあります。横書き文書と同じ設定でも、縦方向のページではトンボが重なって見えたり、一部だけ表示されることがあります。
特に縦書きの冊子や印刷物では、天地・左右の向きを正しく設定する必要があります。PDF作成時にページの向きがずれていると、期待した位置にトンボが配置されません。
例えば縦書き原稿を横向きページとしてPDF化している場合、印刷側で縦向きに変更するとトンボ位置がずれる可能性があります。
まとめ
PDFの縦書き文書でコーナートンボが片方しか印刷されない場合、設定不足ではなく、PDF内のトンボ情報や印刷ソフト側の自動調整が原因であることが多くあります。
両方のトンボを確実に印刷したい場合は、PDF作成時に内外トンボを設定し、印刷時は拡大縮小や自動調整を避けて実際のサイズで出力することが重要です。
印刷用途が冊子や入稿データの場合は、印刷直前にPDFそのもののトンボ状態を確認し、必要に応じて元データから再出力すると、意図したトンボ配置で印刷できます。


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