3Dプリンターでボードゲーム用のアップグレードトークンやフィギュアを作る場合、見た目は完成度が高くても、市販品と比べて軽く感じることがあります。特にゲーム用のコマやトークンは、手に持った時の重量感が満足度に影響するため、重さを増やしたいと考える人も少なくありません。
Bambu Lab A1のような高性能な3Dプリンターでも、通常のプリント設定では内部が空洞に近い構造になるため、重量は素材の使用量によって大きく変わります。この記事では、充填率の調整方法や重量を増やす工夫、金属を埋め込む場合の注意点について解説します。
3Dプリント品が軽く感じる理由
3Dプリンターで出力されたパーツが軽い主な理由は、内部構造が完全な樹脂の塊ではなく、インフィルと呼ばれる格子状の充填構造になっているためです。
例えば、見た目が同じ10cm程度のフィギュアでも、内部充填率が10%の場合と100%の場合では使用するフィラメント量が大きく変わり、重量にも大きな差が出ます。
一般的なダウンロードデータは、造形時間や材料コスト、強度のバランスを考えて設定されていることが多いため、重量感を重視する場合は自分でスライサー設定を変更する必要があります。
充填率を上げると重くできるのか
最も簡単に重量を増やす方法は、スライサーソフトでインフィル率(充填率)を上げることです。
通常10~20%程度に設定されているものを、50%、80%、100%へ変更すると内部の樹脂量が増えるため、完成品は重くなります。
ただし、ボードゲームのトークンや小型フィギュアの場合、必ずしも100%充填が最適とは限りません。重量増加の効果に対して、材料費や印刷時間が大きく増える場合があります。
充填率100%にする場合の注意点
インフィル率を100%にすると、内部まで完全な樹脂の塊に近い状態になります。そのため重量は増えますが、いくつか注意点があります。
- 印刷時間が大幅に長くなる
- フィラメント使用量が増える
- 反りや収縮による変形リスクが増える場合がある
- 小さいパーツでは効果が限定的なこともある
例えば小型のゲームトークンでは、100%充填にするよりも、内部に金属製の重りを入れる設計にした方が、少ない材料で高い重量感を得られる場合があります。
おすすめは内部に重りを入れる方法
ボードゲーム用のコマやトークンでは、内部に金属やナットなどを入れる方法がよく使われます。3Dプリントでは、途中で印刷を停止して内部に重りを配置し、その上から続きを印刷することも可能です。
例えば、M3やM4サイズのナット、ワッシャー、小型の鉄球、金属プレートなどを内部に入れると、見た目を変えずに重量感を大きく増やせます。
この方法では、外側は通常の設定で印刷できるため、100%充填よりも印刷時間や材料消費を抑えながら高級感のある仕上がりにできます。
金属を埋め込む時の注意点
内部に金属を入れる場合は、サイズや固定方法に注意が必要です。中で金属が動くと、振った時に音がしたり、耐久性が低下したりする可能性があります。
設計データを編集できる場合は、あらかじめ内部に穴やポケットを作っておくと、重りをきれいに固定できます。
また、金属を入れる場合は印刷途中で一時停止する必要があります。Bambu Studioなどのスライサーでは、指定した高さで停止する設定を追加しておくと作業しやすくなります。
Bambu A1で重量感のある造形を作る設定例
Bambu A1でボードゲーム用トークンを作る場合、以下のような設定から試すとバランスが取りやすくなります。
| 項目 | おすすめ設定例 |
|---|---|
| インフィル率 | 30~50%程度 |
| 外壁数 | 3~5周 |
| 素材 | PLAやPETG |
| 重量調整 | 内部に金属を追加 |
例えば、通常のフィギュアなら20%程度の充填でも問題ありませんが、手に取るトークンやゲーム用コインなら30~50%程度にして、必要に応じて重りを追加すると扱いやすくなります。
まとめ|3Dプリント作品の重量アップは充填率と重りを使い分ける
3Dプリンターで作ったボードゲーム用パーツが軽い場合、まずはインフィル率を上げることで重量を増やせます。ただし、100%充填は材料や時間の消費が大きいため、用途によっては効率が悪い場合があります。
特にアップグレードトークンやゲーム用フィギュアでは、内部にナットや金属プレートなどを入れる方法が効果的です。見た目を変えずに、市販品のような重量感や高級感を出すことができます。
Bambu A1の性能を活かしながら、充填率・壁の厚さ・内部への重り追加を組み合わせることで、目的に合った重さと耐久性を持つ3Dプリント作品を作ることができます。


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