3Dプリンターでの印刷開始時に毎回ホーミング(原点復帰)を行う必要があるのは手間がかかります。特に、Anycubic Kobra 2 Neoのような機種でZ軸のオフセット調整を頻繁に行わなければならない場合、その手順を省略する方法が求められます。本記事では、Marlinファームウェアを使用した場合に、印刷開始時のホーミングを効率的に省略する方法を解説します。
ホーミング設定を省略する理由と利点
ホーミング(原点復帰)は、3Dプリンターが毎回正しい位置から印刷を開始するために必要ですが、毎回実行するのは時間がかかり、手間が増えます。特に、Z軸の精度が低いため、ホーミング後にオフセット調整を行っている場合、その調整作業を減らしたいと考えるのは自然なことです。
このような場合、初回の印刷時は標準通りホーミングを行い、2回目以降はホーミングを省略する設定を行うことで、印刷準備を効率化できます。
Marlinファームウェアを使ったホーミングの省略方法
Marlinファームウェアでは、Gコードをカスタマイズすることでホーミングの動作を調整できます。まず、Gコードを編集して、ホーミングを省略したい軸を指定します。例えば、次回の印刷でY軸のみホーミングを行い、X軸とZ軸は前回の位置を保持する設定が可能です。
具体的には、G-code内で「G28」コマンドを使って原点復帰を行い、ホーミングを省略したい軸については「G28 X0」、「G28 Z0」などのコマンドを調整します。これにより、指定した軸のみホーミングが行われ、他の軸は前回の位置を基準に動作します。
Anycubic Kobra 2 Neoの設定例
Anycubic Kobra 2 Neoを使用している場合、Z軸の精度が低いため、ホーミング後に微調整を行いたいというニーズがあります。この場合、最初の印刷時には「G28」を使用して全軸のホーミングを行い、その後の印刷では「G28 Y0」や「G28 Z0」といったGコードを使用して、必要な軸だけをホーミングするように設定できます。
さらに、スライサーソフト(例えばAnycubicSlicer Next)でGコードを編集し、印刷開始時に特定の軸のみホーミングを行う設定を追加することができます。これにより、2回目以降の印刷時に手動での調整を減らし、Z軸のオフセット調整も最小限に抑えることができます。
スライサーソフトでGコードを編集する方法
AnycubicSlicer Nextを使用してGコードを編集するには、まずスライサーソフトを開き、印刷設定を変更します。設定画面で「印刷開始Gコード」の部分を編集し、必要なGコードを追加します。
例えば、「G28 X0」や「G28 Z0」といったコマンドを「印刷開始Gコード」に追加することで、必要な軸のみホーミングを実行させることができます。また、「G1 Z0.2」のように、Z軸の初期位置を設定することで、Z軸オフセットの微調整を自動化することが可能です。
まとめ:効率的な3Dプリントのためのホーミング設定
ホーミングを省略することで、3Dプリントの準備を効率化することができます。特に、Anycubic Kobra 2 Neoを使用している場合、Z軸の微調整が必要な場合でも、Gコードをカスタマイズしてホーミングを省略することが可能です。Marlinファームウェアを使ったGコードの設定変更や、スライサーソフトでのGコード編集を駆使して、2回目以降の印刷時に手間を減らし、スムーズな印刷を実現しましょう。


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