光造形(SLA/DLP)3Dプリントでは、モデルを傾けて印刷することでサポート材の効率や表面品質に影響を与えることがあります。傾け方ひとつで印刷結果が大きく変わるため、x軸・y軸のいずれか一方だけでなく両方に傾ける場合の効果について解説します。
傾斜印刷の基本原理
光造形プリンタでは、印刷物を斜めに配置することで、接着面積を分散させ、造形の安定性を向上させることができます。水平に置いた場合、底面が大きいモデルは剥がれやすくなるため、傾斜させることが推奨されます。
傾斜は一般に5~30度程度が推奨されており、x軸またはy軸方向だけでなく、両軸に傾けると底面の接地面積がさらに小さくなり、サポートの配置も最適化できます。
x軸・y軸単独の傾斜のメリットとデメリット
x軸またはy軸だけに傾ける場合、造形物の片側が軽く浮いた状態で積層されます。これにより特定方向の剥がれやすさは軽減されますが、モデル全体の接地面積はまだ大きく、反りや層間剥離が発生しやすいケースがあります。
単軸傾斜はサポート設計が簡単で、プリンタ設定も比較的直感的ですが、大きなモデルや複雑な形状では完全には効果が得られないことがあります。
両軸傾斜のメリット
x軸・y軸両方に傾けることで、底面の接触面積を最小化し、プリント中の剥がれリスクをさらに減らすことができます。また、層ごとの圧力が分散され、表面仕上げの品質も向上します。
具体例として、立方体モデルを45度ずつx・y軸に傾けると、支持面が小さくなり、サポート材の数も減らせるため、後処理の手間も削減されます。
注意点とベストプラクティス
両軸傾斜はメリットが多い反面、サポート材の配置が複雑になる場合があります。特に薄い部分や突起物が多いモデルでは、サポート不足による印刷失敗のリスクがあります。
傾斜角度を決定する際は、モデル形状とプリンタの仕様に合わせて小刻みに角度を調整し、スライサーのプレビューでサポート接点を確認することが重要です。
まとめ
光造形プリントで印刷物を傾ける場合、x軸・y軸両方に傾ける方が、単軸傾斜よりも接地面積を分散でき、印刷安定性と表面品質を向上させる効果があります。ただし、サポート材の設計やモデル形状に応じて最適角度を選定することが成功のポイントです。


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