3Dプリンターのカラーミキシング機能を使うと、複数のフィラメントを混ぜて中間色やグラデーション表現ができるようになります。しかし、白と黒でグレーを作ろうとしても、色が均一にならなかったり、まだら模様になったりすることがあります。
この記事では、Snapmaker U1などのマルチカラー3Dプリンターでカラーミキシングがうまくいかない原因と、キャリブレーション以外に確認すべきポイント、きれいな混色を出すための調整方法について解説します。
3Dプリンターのカラーミキシングが均一にならない主な原因
カラーミキシング機能では、複数の色のフィラメントを一定割合で混ぜながら造形します。しかし、単純に白と黒を50対50で設定すれば必ず均一なグレーになるわけではありません。
特に白と黒のように色の差が大きい組み合わせでは、少しの混合比のずれでも見た目に大きな違いが出ます。黒フィラメントが少し多く出るだけでも、全体が暗いグレーや黒っぽい模様になります。
また、ノズル内部に以前使った色のフィラメントが残っている場合も、最初の数層で色が安定しない原因になります。
キャリブレーションしても改善しない場合に確認するポイント
カラーミキシングのキャリブレーションを何度行っても改善しない場合は、別の部分に原因がある可能性があります。
まず確認したいのが、フィラメントの送り量です。複数のフィラメントを使用する場合、それぞれの押し出し量に差があると設定した混合比と実際の色の割合が変わります。
例えば、白フィラメントを50%、黒フィラメントを50%に設定していても、黒側のエクストルーダーだけ送り量が多い場合、完成品は黒寄りの色になります。
白と黒でグレーを作る場合の調整方法
白と黒からグレーを作る場合は、最初から完全な中間色を狙うより、少しずつ混合比を調整する方法がおすすめです。
例えば、50%ずつで黒っぽくなる場合は、白の割合を増やして60〜70%程度に設定すると、希望する明るさのグレーに近づくことがあります。
また、フィラメントの種類によっても色の出方は変わります。同じ黒でもメーカーや素材によって発色が異なるため、実際のテスト印刷で調整することが重要です。
パージ量やノズル内の残留フィラメントを確認する
マルチカラー印刷では、色を切り替える際に古い色を押し出すためのパージ処理が必要になります。
パージ量が少ない場合、ノズル内部に残った黒や白のフィラメントが混ざり、意図しない色になります。特に白は少しの黒色混入でも目立つため、グレーを作る場合にも影響します。
例えば、最初の数センチだけ色がおかしく、その後安定する場合は、混合比ではなくパージ不足が原因である可能性が高いです。
フィラメントの状態や種類も色再現に影響する
カラーミキシングでは、使用するフィラメントの状態も重要です。湿気を吸ったフィラメントや品質の低いフィラメントでは、押し出し量が不安定になり、色ムラにつながることがあります。
特に白フィラメントは顔料の影響で流動性が変わる場合があり、黒フィラメントとの押し出し量に差が出ることがあります。
別メーカーの白と黒を組み合わせている場合は、同じPLAでも性質が異なるため、同一メーカーのフィラメントで試すと改善する場合があります。
テスト造形で少しずつ調整することが重要
カラーミキシングは、設定だけで完璧な色を作るのが難しい機能です。そのため、小さなテストモデルを印刷しながら調整する方法が一般的です。
例えば、白70%、黒30%、白60%、黒40%など複数のパターンを印刷すると、自分の環境で最適な混合比を見つけやすくなります。
また、造形速度や温度設定によっても色の混ざり方が変わることがあるため、色調整時はできるだけ同じ条件で比較することが大切です。
まとめ
Snapmaker U1などのカラーミキシング機能で白と黒からグレーを作る場合、キャリブレーションだけでは改善しないケースがあります。
混合比、フィラメントの送り量、パージ量、ノズル内の残留色、フィラメントの種類など複数の要素が色の仕上がりに影響します。
特に白黒のような差が大きい色では、少しずつ設定を変更してテスト印刷を行うことが、きれいなグレーを作るための近道です。


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