擬似ステレオ(Simulated Stereo)機能を搭載したAVサラウンドプロセッサー・アンプの種類と代表的な機種を解説

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昔の音響機器には、モノラル音源や通常のステレオ音源を広がりのある音場に変換する「擬似ステレオ(SIMULATED STEREO)」機能を搭載したモデルが存在しました。現在のサラウンド技術とは異なり、左右の音の広がりや残響成分を利用して立体感を演出する方式が特徴です。

この記事では、擬似ステレオ機能を搭載したAVサラウンドプロセッサーやアンプ、関連する音響機器の代表例や、各メーカーが採用していた名称の違いについて紹介します。

擬似ステレオ(Simulated Stereo)とはどのような機能なのか

擬似ステレオとは、本来モノラルまたは通常のステレオ信号である音源に対して、位相差や遅延、周波数処理などを加えることで、左右に広がったステレオ感を作り出す機能です。

例えば古いテレビ放送、ラジオ、レコード、カセットテープなどのモノラル音源でも、左右のスピーカーから違う響きを出すことで、広がりのある音として楽しめるようになります。

現在ではDSPによる高度なサラウンド処理が一般的ですが、1970年代から1990年代頃には「擬似ステレオ」「ワイドステレオ」「ステレオエンハンサー」などの名称で多くの音響機器に搭載されていました。

ビクター SU-S90に搭載されたSIMULATED STEREO機能

質問に挙げられているビクターのSU-S90は、擬似ステレオ機能を搭載した代表的な機器の一つです。

このような機器では、通常のステレオ信号を単純に左右へ分けるだけではなく、音の位相や時間差を利用して、スピーカー間の空間を広げるような効果を作り出していました。

当時のオーディオファンの間では、古いモノラル録音を現代的な広がりのある音で楽しむための機能として利用されていました。

擬似ステレオ機能を搭載した代表的な音響機器

擬似ステレオ機能はメーカーによって名称が異なり、「Simulated Stereo」以外にも似た目的の音場処理機能が存在します。

メーカー 機能名・方式 搭載例
ビクター(JVC) SIMULATED STEREO SU-S90など
パイオニア ワイドステレオ、サウンドフィールド系機能 一部プリメインアンプ・AV機器
ソニー ステレオワイド、サラウンド系処理 AVアンプやコンポ類
ヤマハ DSPプログラム、音場効果 AVサラウンドアンプ

特に1980年代から1990年代のAVアンプや高級ミニコンポには、メーカー独自の音場処理機能が搭載されていることが多く、擬似ステレオに近い効果を得られるモデルがあります。

AVサラウンドプロセッサーで擬似ステレオに近い効果を得られる機種

純粋な「SIMULATED STEREO」という名称ではなくても、音場を広げる目的の機能を持つAVサラウンド機器があります。

例えばヤマハのDSP搭載AVアンプでは、コンサートホールやライブ会場などの音響特性を再現するプログラムがあり、通常のステレオ音源に広がりを加えることができます。

また、ソニーのデジタルサウンドフィールドプロセッサー(DSP)搭載機器や、パイオニアのサラウンドプロセッサーにも、ステレオ音源を立体的に聞かせるための機能が搭載されたモデルがあります。

中古市場で探す場合のポイント

現在、擬似ステレオ機能を明確に搭載した古い機器を探す場合は、中古オーディオ市場を中心に探すことになります。

検索するときは「擬似ステレオ」「Simulated Stereo」だけでなく、「ワイドステレオ」「ステレオワイド」「サラウンドプロセッサー」「DSPアンプ」「音場処理」などのキーワードを使うと見つかりやすくなります。

また、取扱説明書やカタログで「モノラル音源をステレオ化」「ステレオイメージ拡大」「音場拡張」などの記載がある機種も候補になります。

現代の機器で擬似ステレオを楽しむ方法

現在販売されているAVアンプでは、昔ながらの「Simulated Stereo」という名称は少なくなりましたが、DSPや音場補正技術によって同様の効果を得られる機種があります。

例えば2chステレオ音源を映画館のような広がりで再生したい場合は、AVアンプのDSPモードやサラウンドアップミックス機能を利用する方法があります。

昔の擬似ステレオ機能特有の音色を楽しみたい場合は旧型機を探し、より自然な立体音場を求める場合は最新AVアンプを選ぶという考え方がおすすめです。

まとめ

擬似ステレオ(SIMULATED STEREO)は、モノラルや通常のステレオ音源に広がりを加えるため、1980年代から1990年代の音響機器で多く採用された機能です。

ビクターSU-S90のような専用機能搭載モデル以外にも、各メーカーのワイドステレオ機能やDSP音場処理を搭載したAVアンプ・プロセッサーで近い効果を楽しめます。

中古市場で探す場合は「SIMULATED STEREO」という名称だけでなく、「ワイドステレオ」「DSP」「音場処理」などのキーワードも活用すると、目的に合った機器を見つけやすくなります。

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