Canon IXY 650で写真と動画が同時に撮れるのはなぜ?「プラスムービーオート」の使い方を解説

デジタルカメラ

Canonのコンパクトデジタルカメラ「IXY 650」で写真を撮影したところ、静止画だけでなく短い動画も一緒に保存されていて、「何を操作したのか分からない」と戸惑うことがあります。

IXY 650には、通常の写真撮影とは別に「プラスムービーオート」という撮影モードが搭載されています。このモードではシャッターボタンを押して静止画を撮るたびに、その直前の約2~4秒間も動画として自動記録されます。キヤノン公式も「静止画といっしょに動画も記録」する機能として案内しています。[キヤノン公式:動画撮影機能]

写真を撮っただけなのに短い動画も残っていた場合は、誤操作や故障ではなく「プラスムービーオート」に切り替わっていた可能性が高いと考えられます。この記事では、IXY 650で写真と動画を一緒に撮る方法、通常撮影へ戻す方法、記録される動画の仕組みや注意点まで解説します。

IXY 650には「プラスムービーオート」が搭載されている

IXY 650の撮影モードには、オート、P、クリエイティブショット、ポートレートなどさまざまな種類があり、その一つが「プラスムービーオート」です。キヤノンの公式仕様にも撮影モードとして正式に記載されています。[キヤノン公式:IXY 650主な仕様]

通常のオート撮影ではシャッターボタンを押した瞬間の静止画だけが保存されますが、プラスムービーオートでは、シャッターを切る直前からカメラが映像を記録しています。

そのため、例えば旅行先で人物の写真を1枚撮った場合、その写真だけではなく「撮影される直前に笑ったところ」「カメラへ向いたところ」なども数秒間の動画として残せます。

静止画だけでは残らない撮影前後の雰囲気を自動で記録できることが、この機能の大きな特徴です。

写真を撮ると直前の約2~4秒が動画になる

キヤノン公式FAQによると、IXY 650をプラスムービーオートに設定すると、撮影直前の約2~4秒間のシーンがダイジェスト動画として自動的に記録されます。[キヤノン公式:撮影モードの切り換え方法]

つまり、シャッターボタンを押した後から動画撮影が開始されるわけではありません。カメラを被写体へ向けている間の映像を一時的に保持し、静止画を撮影したタイミングでその直前部分を動画として残す仕組みです。

例えば子どもがケーキのろうそくを吹き消す直前に写真を撮れば、静止画に加えて、その直前に表情が変わる様子などが短い動画として残ることがあります。

きれいなダイジェスト動画を残したい場合、キヤノンは静止画を撮る約4秒前からカメラを被写体へ向けておくことを推奨しています。

IXY 650で写真と動画を一緒に撮る設定方法

プラスムービーオートをもう一度使いたい場合は、IXY 650の撮影モードを切り替えます。キヤノン公式FAQでも具体的な操作方法が案内されています。[キヤノン公式:操作方法]

基本的な流れは次のとおりです。

  1. IXY 650の電源を入れる
  2. 本体上部のモードスイッチを撮影モード側へ切り替える
  3. 撮影モードから「プラスムービーオート」を選ぶ
  4. 撮りたい場面へカメラを向け、数秒待つ
  5. 通常どおりシャッターボタンを押して写真を撮る

設定後は特別に動画ボタンを押す必要はありません。普通に写真を撮影するだけで、カメラ側が短い動画も自動的に記録します。

「写真を撮る操作しかしていないのに動画もできていた」という現象こそ、プラスムービーオートの典型的な動作です。

動画は1日分をまとめたダイジェストムービーになる

プラスムービーオートで撮影される短い動画は、単純に写真1枚につき独立した動画ファイルを大量に作るだけの機能ではありません。

キヤノンでは、この機能について静止画撮影直前の映像を記録し、1日をまとめた短編動画(ダイジェスト動画)を作成できるものと説明しています。[キヤノン公式]

例えば旅行中に朝・昼・夕方と何枚も写真を撮影すると、それぞれの写真を撮る直前の短い映像が記録され、その日の思い出を振り返れるダイジェスト動画になります。

旅行、誕生日、運動会など「写真だけでなくその場の空気も少し残したい」という場面では便利な機能です。

通常の写真だけに戻したい場合はAUTOへ切り替える

毎回動画が記録される必要がなく、普通の静止画撮影へ戻したい場合は、撮影モードをAUTO(こだわりオート)へ変更します。

キヤノン公式FAQでは、カメラの電源を入れ、モードスイッチを撮影モード側へ設定したうえで、FUNC.メニューから撮影モードを選択し「AUTO」を選ぶ操作が案内されています。[キヤノン公式:AUTOへの切り替え]

AUTOに戻せば、シャッターボタンを押してもプラスムービーオートによる撮影直前の動画は記録されなくなります。

「いつの間にか動画も撮れていてSDカード容量を多く使ってしまう」という場合は、現在の撮影画面にプラスムービーオートのアイコンが表示されていないか確認しましょう。

プラスムービーオートになっているかは画面でも確認できる

IXY 650の撮影画面には、現在選択されている撮影モードに応じたアイコンが表示されます。

キヤノン公式の画面表示一覧にも「プラスムービーオートモード」の表示が存在することが示されています。[キヤノン公式:画面表示一覧]

そのため、「今日は写真だけ撮りたい」という場合は、撮影を始める前に画面上のモードを一度確認する習慣をつけると、意図しない動画記録を防ぎやすくなります。

逆に動画も一緒に残したい日なら、プラスムービーオートになっていることを確認してから撮影すればよいでしょう。

ムービーボタンで普通の動画を撮る機能とは別

IXY 650には、プラスムービーオートとは別に、専用のムービーボタンを押して通常の動画を撮影する機能もあります。

キヤノン公式では、写真撮影中でもムービーボタンをワンプッシュすることで動画撮影を開始できると案内しています。[キヤノン公式:ムービーボタン]

通常動画の場合は自分で録画開始・終了を操作します。一方、プラスムービーオートでは動画ボタンを押さず、静止画を撮るだけで短い動画が自動記録されます。

撮影方法 動画の記録方法
通常の写真撮影 静止画のみ保存
プラスムービーオート 写真+撮影直前約2~4秒の動画を自動記録
ムービーボタン ボタン操作で通常の動画撮影を開始

写真を撮った記憶しかないのに動画まで残っている場合は、ムービーボタンを偶然押したというより、プラスムービーオートだった可能性をまず確認するとよいでしょう。

動画にはカメラの操作音が入ることがある

プラスムービーオートでは、静止画を撮影する前から映像と音声を記録しているため、カメラを操作したときの音まで動画へ入る場合があります。

キヤノン公式も、ダイジェスト動画にはカメラを操作したときの音が記録されると注意事項として案内しています。[キヤノン公式]

例えば撮影直前にズームを操作したり、ボタンを押したり、カメラを持ち替えたりすると、その操作音が動画へ入ることがあります。

できるだけ自然な動画にしたい場合は、写真を撮る4秒ほど前から構図を決め、余計な操作をせずカメラを被写体へ向けておくとよいでしょう。

電源を入れた直後などは動画が記録されないこともある

プラスムービーオートに設定していても、すべての写真に必ず直前動画が付くとは限りません。

キヤノン公式では、電源を入れた直後やプラスムービーオートへ切り替えた直後など、カメラを操作してすぐ静止画を撮影した場合にはダイジェスト動画が記録されないことがあると説明しています。[参照]

これは撮影直前の映像を数秒間記録する機能なので、電源を入れてすぐシャッターを切ると、動画として残せる直前部分が十分にないためです。

プラスムービーオートを意図的に使う場合は、カメラを被写体へ向けて数秒待ってから撮影するのがポイントです。

通常のAUTOよりバッテリー消費は多くなる

プラスムービーオートでは、写真を撮っていない瞬間にも撮影直前の映像を記録するための処理が行われています。その分、通常のAUTOモードより電力を消費します。

キヤノン公式FAQでも、静止画と一緒にダイジェスト動画を撮影するため、AUTOモードよりバッテリーの消耗が早くなると明記されています。[キヤノン公式]

旅行などで大量に写真を撮影する場合、常時プラスムービーオートを使うとバッテリーの減りが早く感じられる可能性があります。

写真だけで十分な場面ではAUTO、イベントなど動画も残したい場面ではプラスムービーオートというように切り替えて使うと効率的です。

SDカードの容量も通常撮影より多く使う

プラスムービーオートではJPEGの静止画に加えて動画データも記録されるため、当然ながら写真だけを撮影する場合よりSDカードの容量を多く消費します。

例えば旅行で数百枚撮影すると、写真だけの場合より多くの動画データが追加されるため、残り記録可能枚数が早く減る可能性があります。

IXY 650はSD、SDHC、SDXCメモリーカードに対応しています。[キヤノン公式:記録媒体]

長期間の旅行などでプラスムービーオートを多用したい場合は、十分な空き容量があるSDカードを用意しておくと安心です。

「ストーリーハイライト」とは別の機能

IXY 650には、撮影済みの静止画や動画をカメラが選んで短いムービーを作る「ストーリーハイライト」という機能もあります。

キヤノン公式によれば、ストーリーハイライトは撮りためた静止画や動画から、顔の動きや笑顔などを認識して素材を選び、思い出ムービーを自動作成する機能です。[キヤノン公式]

プラスムービーオートは「写真を撮るときに直前の映像も記録する機能」、ストーリーハイライトは「すでに撮影した素材から後でムービーを作る機能」という違いがあります。

写真撮影と同時に動画ができていた場合は、ストーリーハイライトではなくプラスムービーオートを確認しましょう。

IXY 650で写真と動画が同時に残る仕組みを整理

疑問 答え
写真を撮ったら動画も残った プラスムービーオートの可能性が高い
何秒くらい動画になる? 撮影直前の約2~4秒
動画ボタンを押す必要は? 不要。写真撮影だけで自動記録
きれいに動画を残すコツ 撮影約4秒前から被写体へカメラを向ける
写真だけに戻したい 撮影モードをAUTOへ戻す
故障なの? プラスムービーオートなら正常な機能

この機能を一度知っておけば、意図せず動画が作成されたときにも故障を疑う必要がなくなり、逆にイベントなどで積極的に活用できます。

まとめ:IXY 650で写真と動画が一緒に撮れたのは「プラスムービーオート」の可能性が高い

Canon IXY 650で、シャッターボタンを押して写真を撮っただけなのに短い動画まで保存されていた場合は、「プラスムービーオート」モードで撮影していた可能性が高いでしょう。

このモードでは、静止画を撮影するたびに撮影直前の約2~4秒間が動画として自動記録され、1日分をまとめたダイジェスト動画を作ることができます。キヤノン公式にもIXY 650の正式な撮影機能として案内されています。[キヤノン公式:プラスムービーオート]

もう一度同じ撮影をしたい場合は撮影モードを「プラスムービーオート」に切り替え、写真を撮る約4秒前からカメラを被写体へ向けておくだけです。特別にムービーボタンを押す必要はありません。

反対に動画が不要なら撮影モードをAUTOへ戻します。プラスムービーオートは通常撮影よりバッテリーとSDカード容量を多く消費するため、普段はAUTO、旅行や誕生日など雰囲気まで動画で残したい日はプラスムービーオート、と使い分けるとIXY 650をより便利に活用できます。

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