幅65cmの洗濯機置き場に幅60cmのドラム式は設置できる?防水パン58cm・左右の隙間で確認すべきポイント

掃除機、洗濯機

ドラム式洗濯機を購入するときは、本体のカタログ上の「幅」だけを見て設置可否を判断すると失敗することがあります。特に左右と背面を壁で囲まれた洗濯機置き場では、本体幅に加えて、排水ホースを含めた総外形寸法、左右の必要スペース、防水パンの内寸、排水口の位置、搬入時に本体を動かせる余裕まで確認する必要があります。

例えば壁から壁までの幅が65cm、本体幅が59.5~60cmなら、単純計算では左右合計5~5.5cmの余裕があります。しかしドラム式洗濯機には、ボディ幅60cmでも給排水ホースを含む総外形幅が64~64.5cm程度になる製品があります。東芝のTW-127XH5L/Rの場合、ボディ幅は600mmですが、給・排水ホースを含む総外形幅は645mmです。[参照:東芝 TW-127XH5L/R 寸法・仕様]

そのため、幅65cmの空間に幅60cm前後のドラム式が入る可能性はありますが、「幅だけなら入る」ことと「メーカー基準どおり安全に設置できる」ことは別です。購入候補の型番ごとに据付説明書の必要寸法を確認することが最も重要です。

幅65cmに幅60cmのドラム式なら物理的には入りそうに見える

壁間65cmに対して洗濯機本体が60cmなら、単純な差は5cmです。本体を中央に置ければ左右それぞれ約2.5cmの隙間になります。

本体幅59.5cmなら差は5.5cmなので、左右均等なら約2.75cmずつです。この数値だけを見ると、かなり狭いものの設置できそうに思えます。

ただしメーカーが表示する「本体幅」には排水ホース、給水ホース、手掛け部などが含まれていない場合があります。したがって、まず候補機種のボディ幅と総外形寸法の違いを確認しなければなりません。

ボディ幅60cmでも総外形幅64.5cmになる機種がある

東芝の現行ドラム式の一例では、ボディ幅600mmに対し、給・排水ホースを含む総外形寸法は幅645mmです。[参照:東芝]

壁間が650mmしかない場所へ総外形幅645mmの機種を設置すると、数値上の余裕はわずか5mmしかありません。

もっとも、総外形幅は排水ホースの取り回しを含めた寸法なので、排水口が本体真下にありホースを横へ出さない場合など、実際の必要幅が変わるケースがあります。そのため総外形幅だけを見て即座に「入らない」と判断するのも正確ではありません。

左右の必要スペースは機種ごとの据付説明書で確認する

洗濯機は壁へぴったり密着させて置くことを前提としていない製品があります。振動、放熱、メンテナンス、ホースの取り回しなどの理由から、左右や背面に一定のスペースを求める場合があります。

東芝もドラム式の設置案内で、設置サイズだけでなく「左右・上部の空きスペース」を確認するよう案内しています。[参照:東芝 搬入経路・設置場所のチェック]

したがって「壁間65cmだから60cmの洗濯機なら5cm余る」という計算だけでは不十分で、候補機種の据付説明書にある壁との離隔距離を確認する必要があります。

防水パン内寸58cmでも置けるドラム式はある

防水パン内寸が58cmだから、本体幅60cmの洗濯機は入らないと考える必要はありません。防水パンへ実際に収まる必要があるのは本体全体ではなく、主に脚部です。

例えば東芝のドラム式では、機種によって防水パン内寸幅580mm以上を設置条件としているものがあります。TW-84GS5は防水パンの内寸幅580mm×奥行500mm以上、脚外側寸法568mmと案内されています。[参照:東芝 TW-84GS5 設置条件]

つまり防水パン内寸58cmでも、脚の外寸がそれ以下であれば設置可能なモデルがあります。

メーカーによって必要な防水パン幅は違う

防水パン内寸58cmで設置できるかどうかはメーカー・機種によって異なります。

パナソニックのドラム式では、一般的な防水フロアーについて「外寸640×640mm、内寸幅590mm以上」を基準として案内しています。したがって、内寸幅580mmしかない防水パンでは、少なくともパナソニックの全品番共通として示されている590mm以上という条件を満たしません。[参照:Panasonic ドラム式の設置場所を測る]

一方、東芝には内寸幅580mm以上で設置可能とされるモデルがあります。この違いからも、「ドラム式なら防水パン58cmで大丈夫」と一括りにはできません。

シャープも排水口の位置によって必要幅が変わる

シャープのドラム式でも、防水パンの条件は排水口の位置によって異なります。

例えば一部機種では、排水口が本体真下の場合は防水パン内寸幅580mm以上、真下以外の場合は610mm以上とされています。[参照:シャープ ドラム式洗濯機の設置条件]

このように、防水パンの幅だけでなく排水口が左・右・中央・真下のどこにあるかで設置条件が変わります。

防水パン58cmで重要なのは「脚が乗るか」

本体幅60cmのドラム式でも、脚は本体の外端より内側に付いています。

例えば東芝の大型ドラム式の設置例では、脚外側寸法57.8cm、総外形幅64.5cmという組み合わせがあります。つまり本体やホースは防水パンより外へ張り出していても、脚は58cm程度の内寸に収まります。[参照:東芝]

防水パン内寸を見るときは、「洗濯機本体の幅」ではなく、メーカーが示す「脚外幅」「設置可能防水パン寸法」を見るのが正しい確認方法です。

排水口の位置はかなり重要

幅がギリギリの設置場所では、排水口がどこにあるかが設置可否を大きく左右します。

排水口が本体の左右外側にある場合、排水ホースを洗濯機の横へ通す必要があり、その分だけ実質的な必要幅が増えることがあります。

逆に排水口が本体真下にあり、その機種が真下排水に対応していれば、横へホースを出さずに設置できるケースがあります。ただし真下排水では別売部品やかさ上げ部材が必要になるモデルもあります。

壁間65cmなら排水ホースを横に出す機種は特に注意

壁間65cmに対してボディ幅60cmなら、左右合計で5cmしかありません。

ここへ太さ数cmの排水ホースを横方向に通すとなると、片側の隙間をかなり消費します。さらにホースは完全に押しつぶすことができず、折れや潰れがあると排水不良の原因になります。

そのため左右が壁で囲われている場合は、排水ホースをどの方向へ出す設計なのかまで図面で確認することが重要です。

防水パンの外寸64cmと壁間65cmにも注意

防水パン外寸64cm、壁間65cmという条件なら、防水パン自体と壁との隙間は左右合計1cmしかありません。

つまり防水パンの外へ排水ホースを逃がす余地はほぼありません。そのため、排水口の位置と洗濯機の排水方法が設置可否の重要なポイントになります。

本体真下へ排水できる環境なら成立しやすい一方、防水パン外側へホースを通す前提の機種では厳しい可能性があります。

「幅59.5cm」の数字がどこの寸法なのか確認する

通販サイトなどで「幅59.5cm」と表示されていても、それが本体のみなのか、給排水ホース込みなのかによって意味が変わります。

購入時には販売店の商品説明だけでなく、メーカー公式サイトの寸法図・据付説明書を確認することをおすすめします。

特に「本体幅」「ボディ幅」「総外形寸法」「手掛け部を含む幅」「給排水ホースを含む幅」といった表記の違いを確認してください。

壁との隙間が少ないと搬入・据付作業も難しくなる

計算上ギリギリ入るとしても、作業員が実際に設置できるとは限りません。

ドラム式洗濯機は80kg前後になる大型モデルもあり、設置後に左右へ手を入れてホースを接続したり、本体を微調整したりする作業が必要です。

壁間65cmへ幅60cmの本体を入れる場合、左右2~3cmしかないため、後ろへ回れない設置環境では作業性が大きく低下します。

前から押し込むしかない設置場所は特に事前確認が必要

左右と背面がすべて壁に囲まれている場合、設置方法は前方から洗濯機を押し込む形になりやすくなります。

この場合、給水ホースや排水ホースを先に接続してから本体を奥へ押すのか、設置後に前方から作業できる構造なのかが重要です。

機種によっては前面パネルを外して真下排水作業ができるなど、狭い場所への設置を考慮した設計もあります。東芝は一部機種で前面カバーを外して真下排水の設置作業ができる構造を案内しています。[参照:東芝]

背面の壁との距離も確認する

左右幅に目が行きやすいですが、背面も重要です。

本体奥行だけではなく、給水ホース、電源コード、排水ホースなどが背面に出る場合があります。また水栓が低い位置にあると、本体と干渉することがあります。

水栓位置に余裕がある場合でも、候補機種の寸法図にある「壁から前面までの必要寸法」や「設置時奥行」を確認しておきましょう。

扉が開くだけでなく、人が洗濯物を出し入れできるか確認する

前面に余裕がある場合でも、ドラム式では扉を開いたときの奥行がかなり増えます。

さらに扉が左開きか右開きかによって、壁や洗面台との干渉、洗濯物の出し入れやすさが変わります。

メーカーは左右開きのモデルを用意していることもあるため、設置場所に合わせて開閉方向を選ぶと使いやすくなります。

候補機種ごとに確認する寸法

確認項目 見る理由
ボディ幅 本体が壁間に入るか
総外形幅 ホース等を含めた実際の最大幅
必要左右スペース メーカー指定の離隔距離を満たすか
脚外幅 防水パン内へ脚が収まるか
防水パン必要内寸 メーカーの設置条件を満たすか
排水口位置 横排水・真下排水の可否
本体奥行 背面壁との干渉を確認
扉開放時奥行 前面スペースの確認

これらすべてが条件を満たして初めて、設置可能と判断できます。

幅65cmの場所で考えた具体例

仮に候補機種のボディ幅が600mm、壁間が650mmなら、ボディだけでは50mmの余裕があります。

しかし総外形幅645mmの機種なら、総外形寸法をそのまま当てはめると余裕は5mmしかありません。一方、総外形幅645mmの原因が横へ張り出す排水ホースで、排水口が真下にあって横出しが不要なら、実際の設置状況は変わる可能性があります。

このため、「65cmなら60cm機種は絶対入る」「64.5cmだから絶対無理」のどちらも、型番と排水条件を確認せずには断定できません。

防水パン内寸58cmの場合の具体例

東芝には防水パン内寸幅580mm以上を設置条件とするモデルがあります。例えばTW-84GS5では脚外側568mmなので、幅580mmの防水パンに脚が収まります。[参照:東芝]

一方、パナソニックのドラム式では全品番共通の防水フロアー条件として内寸幅590mm以上が案内されています。[参照:Panasonic]

したがって内寸58cmの防水パンでは、メーカー・モデル選びの時点で候補が絞られる可能性があります。

購入前に販売店へ「設置見積もり」を依頼するのが確実

左右65cmしかなく、防水パンも58cmという条件は、ドラム式としては余裕が大きい設置場所ではありません。

そのため家電量販店などで購入する場合は、候補機種の型番を決めたうえで設置可否の事前確認を依頼するのがおすすめです。

販売店によっては、設置場所の写真や寸法を見て判断したり、事前の下見サービスを行ったりしています。配送当日に「設置不可」と判断されて持ち帰りになるリスクを減らせます。

写真を撮っておくと設置相談がしやすい

販売店へ相談するときは、洗濯機置き場全体、防水パン、水栓、排水口、コンセント、左右の壁が分かる写真を用意するとスムーズです。

寸法については、壁間幅、防水パン内寸の幅・奥行、防水パン外寸、床から水栓までの高さ、壁から防水パン前端までの奥行を測っておきます。

特に排水口が見えにくい場合は、防水パン内のどの位置にあるかを写真に残しておきましょう。

「本体が入ればOK」ではない理由

ドラム式洗濯機は脱水時に高速回転するため、水平で安定した設置が重要です。

無理に狭いスペースへ押し込んで本体が壁やホースに接触すると、振動や異音、ホースの圧迫などにつながる可能性があります。

東芝も設置環境について、水平でしっかりとした床へ設置することや、不安定な台などへ置かないよう案内しています。[参照:東芝]

設置可否を判断するときの優先順位

まず「候補機種の設置可能防水パン寸法」を確認します。内寸58cmに対応していない時点で、そのモデルは候補から外したほうがよいでしょう。

次に、ボディ幅と壁間65cmを比較し、メーカー指定の左右スペースを確保できるか確認します。その後、排水口位置と排水ホースの取り回しを確認します。

最後に、搬入経路、背面、水栓、扉開閉、コンセントなどを確認すれば、かなり正確に判断できます。

まとめ:幅65cmでも設置できる機種はあるが、幅60cmという数字だけでは判断できない

壁間65cmに対して本体幅59.5~60cm程度のドラム式洗濯機であれば、ボディ寸法だけを見ると左右に合計5~5.5cmの余裕があるため、設置できる可能性はあります。

また防水パン内寸58cmでも、脚外幅が58cm未満で、メーカーが内寸580mm以上を設置条件としている機種なら設置できる場合があります。実際に東芝には内寸幅580mm対応モデルがあります。[参照:東芝]

一方で、幅60cmのドラム式でも、給排水ホースを含めた総外形幅が64~64.5cm程度になるモデルがあります。壁間65cmという条件では、この違いが設置可否に直結します。東芝TW-127XH5L/Rはボディ幅600mmですが総外形幅645mmです。[参照:東芝]

さらに防水パン外寸64cm、壁間65cmなら、防水パンの外側へ排水ホースを逃がすスペースはほとんどありません。そのため排水口が本体真下にあるか、候補機種が真下排水に対応しているかも非常に重要です。

結論として、「壁間65cm・防水パン内寸58cm」という条件でも設置可能なドラム式は存在しますが、幅59.5~60cmなら何でも置けるわけではありません。候補機種を決めたら、メーカー公式の据付説明書で「設置可能防水パン」「脚外幅」「必要左右スペース」「総外形寸法」「排水方向」を確認し、余裕が少ない場合は購入前に販売店へ設置可否を確認してもらうのが最も確実です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました