子供の運動会や発表会、日常の動画をBlu-ray Discにして実家へ送り、家庭用Blu-rayプレーヤーやレコーダーで見てもらいたい場合は、単に動画ファイルをBD-Rへコピーするだけでは不十分です。一般的なBlu-rayプレーヤーで再生しやすいディスクを作るには、動画をBDMV形式のBlu-ray Videoとしてオーサリングできるソフトを選ぶことが重要です。
動画編集ソフトにもディスク関連機能が付いている場合がありますが、動画編集とBlu-rayオーサリングでは目的が少し異なります。特に「有料」「買い切り」「家庭用プレーヤーで再生するBlu-rayを作りたい」という条件なら、専用のオーサリングソフトを選ぶと分かりやすくなります。
買い切りならTMPGEnc Authoring Works 7が有力候補
Windows環境でBlu-rayを作成する用途なら、株式会社ペガシスのTMPGEnc Authoring Works 7が有力な選択肢です。メーカー公式情報では、Blu-rayのBDMV形式、DVD-Video、AVCHDのオーサリングに対応しており、作成したデータをディスクへ書き込むこともできます。
さらに、通常のダウンロード版は永続ライセンスとして販売されています。定額料金を払い続けるサブスクリプション型ではなく、対象バージョンを買い切って利用したい人に適しています。2026年8月時点のメーカー直販価格は通常版13,420円(税込)です。価格や販売形態は変更される可能性があるため、購入時には公式ページを確認してください。
TMPGEnc Authoring Works 7の製品情報や最新の対応状況については、[参照]TMPGEnc Authoring Works 7公式製品ページ、ライセンスについては[参照]公式購入ページで確認できます。
動画編集ソフトとBlu-rayオーサリングソフトは何が違う?
混同しやすいのが「動画編集」と「Blu-rayオーサリング」です。動画編集ソフトは、撮影した動画を切ったり、テロップやBGMを付けたり、色を調整したりすることが主な役割です。一方、オーサリングソフトは完成した動画を家庭用プレーヤーで扱えるBlu-rayの構造にして、チャプターやメニューを作成することを得意としています。
たとえば、子供の動画を編集して「運動会」「誕生日」「旅行」という3本の完成動画を作ったとします。この3本のMP4ファイルをBD-Rへデータとしてコピーするだけでは、相手側のBlu-rayレコーダーによっては普通の市販Blu-rayのようには再生できません。
オーサリングソフトを使えば、ディスクを入れると「運動会」「誕生日」「旅行」といったメニューを表示し、リモコンで見たい映像を選択できるBlu-rayを作れます。実家のテレビと家庭用Blu-rayプレーヤーで見ることが目的なら、この違いはかなり重要です。
TMPGEnc Authoring Works 7が家族用Blu-rayに向いている理由
TMPGEnc Authoring Works 7には130種類以上のメニューテンプレートが用意されており、ゼロからメニュー画面をデザインしなくてもBlu-rayを作れます。動画編集に詳しくない家族へ渡すディスクなら、凝った演出よりも「ディスクを入れる→メニューから選ぶ→再生する」という分かりやすさが大切です。
カット編集、字幕、チャプター、メニュー作成などにも対応しています。そのため、本格的な編集はすでに持っている動画編集ソフトで行い、完成した動画をTMPGEnc Authoring Works 7へ読み込んでBlu-ray化する、という使い分けもできます。
また、同じ内容のディスクを複数作るための連続書き込み機能や、作成したBlu-rayオーサリングデータをISOイメージとして出力する機能もあります。祖父母用、自宅保存用など複数枚を作りたい場合にも便利です。
実家へ送るBlu-rayを作る基本的な流れ
作業は大まかに「動画を準備する→オーサリングする→BD-Rへ書き込む→実機で再生確認する」という流れになります。
- スマートフォンやビデオカメラで撮影した動画をPCへ保存する
- 必要なら動画編集ソフトで不要部分のカットやテロップ追加を行う
- 完成した動画をTMPGEnc Authoring Works 7へ読み込む
- Blu-ray(BDMV)を出力形式として選ぶ
- 必要に応じてタイトル、チャプター、メニューを作成する
- Blu-ray対応ドライブへBD-Rを入れて書き込む
- 完成したディスクを家庭用Blu-rayプレーヤーまたはレコーダーで再生確認する
たとえば1年間の子供の映像をまとめるなら、「お正月」「入園式」「夏休み」「運動会」「クリスマス」のように動画を分け、トップメニューから選択できるようにしておくと、受け取った家族にも分かりやすいディスクになります。
なお、TMPGEnc Authoring Works 7自体はWindows 10/11の64bit環境向けです。また、Blu-rayへ物理的に書き込むには、ソフトとは別にBlu-rayの書き込みに対応したBDドライブが必要です。
「永続ライセンス」でも将来すべてが保証されるわけではない
ここで注意したいのが、「永続ライセンス」と「永久にあらゆるPCで使える」という意味は同じではないことです。TMPGEnc Authoring Works 7の通常版は永続ライセンスですが、メーカーによると使用にはインターネット経由の定期的なライセンス認証が必要です。
また、将来Windowsの仕様が大幅に変わった場合まで現行バージョンの動作が保証されるわけではありません。永続ライセンスとは基本的に、サブスクリプションのように毎年料金を払わなければライセンス期限が切れる商品ではない、と理解すると分かりやすいでしょう。
購入前には体験版を利用する方法もあります。公式では30日間利用できる体験版が提供されているため、自分の動画ファイルを正常に読み込めるか、PCで快適に動作するかなどを確認してから購入すると失敗を減らせます。ただし体験版では作成データへのロゴ動画挿入など、一部制限があります。
Blu-rayを実家へ送る前に必ず再生テストをする
Blu-ray作成で意外に重要なのが、書き込みが正常終了しただけで安心しないことです。PCでは読めても、実家にある古いBlu-rayプレーヤーやレコーダーとの組み合わせによっては正常に再生できない場合があります。
可能であれば、発送する前にPCではなく家庭用Blu-rayレコーダーまたはプレーヤーで実際に再生してみましょう。メニューが表示されるか、各動画へ移動できるか、映像や音声が途中で止まらないかまで確認すると安心です。
また、実家の機器がBD-RやBD-R DLなど使用するメディアに対応しているかも取扱説明書で確認しておくことをおすすめします。特に古いプレーヤーを使用している場合は、対応ディスクを事前に調べておくとトラブルを避けやすくなります。
まとめ:買い切りでBlu-rayを作るなら専用オーサリングソフトが分かりやすい
子供の動画を実家へ送り、一般的な家庭用Blu-rayプレーヤーやレコーダーで見てもらうことが目的なら、動画編集機能の多さよりもBDMV形式のBlu-rayをきちんとオーサリングできるかを重視してソフトを選ぶのがおすすめです。
有料かつ買い切りという条件では、TMPGEnc Authoring Works 7は非常に分かりやすい候補です。Blu-ray(BDMV)の作成、メニューやチャプターの設定、ディスク書き込みまで対応し、通常版は永続ライセンスとして販売されています。
すでにPowerDirectorなどの動画編集ソフトを持っている場合も、それを捨てる必要はありません。編集は使い慣れたソフトで行い、完成動画から家庭用Blu-rayを作る工程をオーサリング専用ソフトへ任せる方法があります。大切な家族の映像だからこそ、最初はBD-Rを1枚だけ作成し、家庭用プレーヤーで最後まで正常に再生できることを確認してから実家へ送ると安心です。


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