高級鮨店のカウンターで撮影した写真がぼんやりしてしまう原因は、単純なピント合わせだけではなく、被写界深度やレンズ選び、撮影距離、絞り設定など複数の要素が関係しています。特に一眼カメラでは、スマホのように全体へ自動的にピントが合うわけではないため、料理撮影では設定を少し調整するだけで写真の印象が大きく変わります。
Sony α7C IIで鮨の写真がぼやける主な原因
鮨の握りは横幅が小さい料理ですが、ネタの厚みやシャリとの距離があるため、近距離撮影ではピントが合う範囲が非常に狭くなります。特にF値が小さい状態で撮影すると、手前のネタにはピントが合っていても、奥側が自然にぼけてしまいます。
例えば40mm F2.5 Gレンズを開放のF2.5で使用すると、背景を大きくぼかした美しい写真は撮れますが、握り全体をシャープに写したい場合には被写界深度が不足することがあります。
高級鮨店のような暗めの店内では、明るいレンズを使いたくなりますが、料理全体を見せたい場合は必ずしも開放F値が最適とは限りません。料理撮影ではボケよりもピント面の広さを優先する場面も多くあります。
鮨撮影でおすすめのカメラ設定
Sony α7C IIで握り寿司を撮影する場合、まず試したい設定は絞り優先モード(Aモード)です。F値を自分で調整できるため、料理全体へピントを合わせやすくなります。
おすすめの基本設定は以下のようになります。
| 設定項目 | おすすめ |
|---|---|
| 撮影モード | Aモード(絞り優先) |
| F値 | F4〜F8程度 |
| ISO | ISO800〜3200程度(店内の明るさによる) |
| AFモード | AF-SまたはAF-C |
| フォーカスエリア | フレキシブルスポットSまたはM |
例えば40mmレンズの場合、F2.5ではなくF4〜F5.6程度まで絞ることで、ネタの表面からシャリまでピントが入りやすくなります。少しISO感度を上げても、α7C IIのフルサイズセンサーなら十分綺麗な画質を維持できます。
40mm単焦点レンズと85mm付近のズーム撮影の違い
現在使用しているFE 40mm F2.5 Gは、鮨店で使いやすい非常に優秀なレンズです。小さなカウンター席でも被写体との距離を取りやすく、自然な雰囲気の写真を撮影できます。
一方で、TAMRONの85mm前後で撮影すると、料理を少し離れた位置から大きく写せるため、背景の整理や圧縮効果によって高級感のある写真になりやすいです。鮨のアップ写真や一貫を主役にしたい場合は85mm前後も向いています。
具体的には、カウンター越しに大将から提供された一貫を素早く撮る場合は40mm、少し余裕があり器や盛り付けも含めて撮りたい場合は70〜100mm程度が使いやすいでしょう。
ピント位置はネタのどこに合わせるべきか
料理撮影では、単純に中央へピントを合わせるよりも、見る人が最初に注目する部分へ合わせることが重要です。鮨の場合はネタの中央付近、特に光が当たって艶が出ている部分がおすすめです。
ネタの手前側だけにピントを合わせると、奥側の部分がぼけてシャリとの一体感が失われることがあります。その場合は少し絞るか、カメラの位置をわずかに下げてネタとシャリが同じピント面に近づくよう調整します。
また、真上から撮影するよりも、少し斜め上から撮影するとネタとシャリの距離が近くなり、全体へピントを合わせやすくなります。
高級鮨店で失敗しにくい撮影方法
鮨店では撮影時間が限られるため、毎回細かく設定を変更するより、事前に基本設定を決めておくことが大切です。入店前や料理が来る前に店内の明るさを確認し、ISOやF値をある程度調整しておくとスムーズです。
おすすめの流れは、料理が置かれたらまずF5.6前後で1枚撮影し、その後余裕があればF2.5〜F4程度で雰囲気重視の写真を追加する方法です。
例えば大トロのような艶を強調したい鮨は開放寄り、握り全体の形や職人の仕事を残したい場合は少し絞った設定にすると、写真の目的に合わせた撮影ができます。
鮨写真を綺麗に仕上げるための現像ポイント
撮影時だけでなく、RAW現像による調整も料理写真の完成度を高めます。鮨の場合は色温度、明るさ、シャドウの調整が特に重要です。
店内照明が暖色系の場合、写真全体が黄色くなりやすいため、ホワイトバランスを少し調整するとネタ本来の色に近づきます。特に白身魚やイカなどは色味の変化が目立ちやすいため注意が必要です。
ただし、鮨店の雰囲気を残すことも大切なので、明るく補正しすぎず、実際に店内で感じた空気感を残す仕上げがおすすめです。
まとめ
Sony α7C IIで高級鮨店の写真を綺麗に撮るには、レンズ性能だけではなく、F値とピント位置の調整が重要です。40mm F2.5 Gでも十分美しい写真は撮影できますが、鮨全体へピントを合わせたい場合はF4〜F8程度まで絞ることで改善しやすくなります。
また、近距離では被写界深度が浅くなるため、撮影角度を少し変えたり、85mm前後の焦点距離を使ったりすることで、より立体感のある料理写真になります。高級鮨店では短時間で撮影する必要があるため、事前に設定を決めておき、料理の魅力を最大限に引き出す撮影を心掛けることが大切です。


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