PCで音楽を楽しんだり、ゲームをプレイしたりするためのヘッドホン選びでは、音質だけでなく装着感や音の広がり方、アンプなしで使えるかどうかも重要になります。特にオーディオテクニカのATH-M50xとゼンハイザーのHD560Sは、同価格帯で人気が高く、用途によって向き不向きが分かれるモデルです。
この記事では、ATH-M50xとHD560Sの特徴を比較しながら、PCでのリスニングやゲーム用途に適した選び方、さらに同価格帯で検討したいヘッドホンについて解説します。
ATH-M50xとHD560Sは方向性が異なるヘッドホン
ATH-M50xとHD560Sは、どちらも評価の高いヘッドホンですが、目指している音作りが大きく異なります。
ATH-M50xはスタジオモニター向けとして作られた密閉型ヘッドホンで、音の輪郭がはっきりしており、低音の迫力も楽しめるモデルです。一方、HD560Sは開放型ヘッドホンで、音場の広さや自然な音の表現を重視した設計になっています。
そのため、迫力ある音楽やゲームの効果音を楽しみたい場合と、細かな音の位置や空間表現を重視する場合でおすすめが変わります。
ATH-M50xの特徴と向いている用途
ATH-M50xは密閉型ならではの力強い低音と、明瞭な中高音が特徴です。ボーカルや楽器の音が近く感じられ、音楽を楽しく聴くことに向いています。
また、密閉型なので周囲の音が入りにくく、逆に音漏れもしにくいメリットがあります。家族や同居人がいる環境でPCを使う場合にも扱いやすいでしょう。
例えば、ロックやEDMなど低音の迫力を楽しみたい音楽を聴いたり、ゲームで爆発音や効果音の迫力を味わいたい場合はATH-M50xが向いています。
HD560Sの特徴と向いている用途
HD560Sは開放型ヘッドホンで、音の広がりや自然な定位感に優れています。音が頭の中だけで鳴る感じが少なく、スピーカーに近い自然な聴こえ方を楽しめます。
ゲーム用途では、敵の足音や銃声などの方向感を把握しやすい点がメリットです。特にFPSやオープンワールドゲームでは、音の位置関係を感じ取りやすくなります。
例えば、ValorantやApex Legendsなど、音による情報収集が重要なゲームではHD560Sの広い音場が有利に働く場合があります。
アンプなしでPCに接続する場合の注意点
HD560Sはインピーダンスが120Ωのため、ATH-M50xと比べると駆動するために多少パワーが必要です。ただし、一般的なPCのイヤホン端子やUSB DAC内蔵機器でも十分な音量が出るケースは多くあります。
一方、ATH-M50xは低いインピーダンスでスマートフォンやPCでも鳴らしやすく、追加機器なしで使いやすい特徴があります。
アンプを購入する予定がなく、手軽に使いたい場合はATH-M50xの方が扱いやすい可能性があります。
ゲームと音楽を両方楽しむならどちらを選ぶべきか
ゲームと音楽を半々で楽しむ場合は、自分がどちらを重視するかで選ぶと失敗しにくくなります。
| 用途 | おすすめ |
|---|---|
| 迫力ある音楽鑑賞 | ATH-M50x |
| FPSなどで音の位置を重視 | HD560S |
| 周囲への音漏れを抑えたい | ATH-M50x |
| 自然な音場や開放感を楽しみたい | HD560S |
例えば、RPGや映画鑑賞が中心ならHD560Sの自然な音の広がりが魅力になります。一方で、音楽を気持ちよく聴いたり、ゲームの迫力を楽しみたい場合はATH-M50xが向いています。
同価格帯で検討したいおすすめヘッドホン
ATH-M50xとHD560S以外にも、PC用途で評価の高いヘッドホンがあります。
- AKG K371:バランスの良い音質で、音楽鑑賞とモニター用途の両方に向いている密閉型モデル
- Beyerdynamic DT 770 PRO:低音の迫力と高い耐久性が特徴の定番密閉型ヘッドホン
- Philips Fidelio X2HR:開放型ならではの広い音場を楽しめるゲーム向きモデル
ただし、ヘッドホンは音の好みや頭の形による装着感の違いも大きいため、可能であれば試聴して選ぶのがおすすめです。
まとめ
ATH-M50xとHD560Sはどちらも優れたヘッドホンですが、得意分野が異なります。
音楽の楽しさや迫力、扱いやすさを重視するならATH-M50x、ゲームでの定位感や自然な音場を重視するならHD560Sが向いています。
PCに直接接続して使う場合は、追加機器なしで使いやすいATH-M50xが初心者向きですが、ゲームの音情報を重視する人にはHD560Sも非常に魅力的です。自分の主な用途に合わせて選ぶことで、長く満足できるヘッドホンを見つけられます。


コメント