今まで問題なく使えていた家庭用プリンターが、突然「プリンターと通信できません。双方向通信をサポートする設定にしてください。」と表示されて印刷できなくなることがあります。
プリンター側やパソコン側の設定が正しく見えても、ドライバーの不具合や接続状態、Windows側の設定変更などが原因で通信できなくなるケースがあります。この記事では、キヤノンなどの家庭用プリンターで発生する双方向通信エラーの原因と解決方法を順番に解説します。
プリンターの双方向通信とは何か
双方向通信とは、パソコンからプリンターへ印刷データを送るだけではなく、プリンターからパソコンへ状態情報を返すための通信機能です。
例えば、インク残量の確認、用紙切れの通知、エラー状態の表示などは双方向通信によって行われています。そのため、この通信が正常に動作しないと印刷できなくなったり、プリンターの状態を取得できなくなったりします。
「双方向サポートを有効にしてください」という表示が出た場合でも、実際には設定だけが原因ではなく、ドライバーや接続設定の問題で発生していることも多くあります。
まず確認したいプリンターとパソコンの接続状態
突然通信できなくなった場合は、最初にプリンターとパソコンの接続を確認します。
- USB接続の場合はケーブルを抜き差しする
- 別のUSBポートに接続してみる
- Wi-Fi接続の場合は同じネットワークに接続されているか確認する
- プリンターとルーターを再起動する
例えば、Wi-Fiプリンターの場合、ルーターの再起動やIPアドレスの変更によって、以前登録していたプリンターとの通信ができなくなることがあります。
一度プリンターの電源を切り、数十秒待ってから再起動するだけで改善するケースもあります。
プリンターのポート設定を確認する
プリンターのプロパティから「双方向サポートを有効」にしていても、使用しているポートが間違っていると通信できません。
Windowsでは以下の手順で確認できます。
- Windowsの設定から「Bluetoothとデバイス」を開く
- 「プリンターとスキャナー」を選択する
- 対象のプリンターを選択する
- プリンターのプロパティを開く
- 「ポート」タブを確認する
ネットワーク接続のプリンターの場合、古いIPアドレスのポートが設定されたままになっていることがあります。その場合は現在のプリンターのIPアドレスに合わせて設定し直す必要があります。
プリンタードライバーを再インストールする
突然エラーが発生した場合、プリンタードライバーの破損やWindowsアップデートによる相性問題が原因になっていることがあります。
特に、長期間問題なく使えていたプリンターで急に通信エラーが出た場合は、ドライバーを入れ直すことで改善する可能性があります。
再インストールする場合は、以下の流れがおすすめです。
- 現在登録されているプリンターを削除する
- 古いプリンタードライバーをアンインストールする
- メーカー公式サイトから最新ドライバーをダウンロードする
- プリンターを再設定する
例えばキヤノン製プリンターの場合も、Windows標準ドライバーではなくメーカー提供の専用ドライバーを使用することで、インク情報や通信機能が正常に利用できる場合があります。
Windowsの印刷サービスを再起動する
Windowsには印刷処理を管理する「Print Spooler」というサービスがあります。このサービスに一時的な問題が起きると、プリンターとの通信が正常に行われないことがあります。
再起動する方法は以下の通りです。
- Windowsキーを押して「サービス」と検索する
- 「Print Spooler」を探す
- 右クリックして再起動する
印刷待ちデータが残っている場合も通信エラーの原因になるため、印刷キューを削除してから再度試すことも有効です。
プリンターを一度削除して再登録する
設定を変更しても改善しない場合は、パソコンからプリンター情報を削除し、最初から登録し直す方法があります。
長期間使用しているプリンターでは、過去の設定情報が残っていたり、Windowsの更新によって登録情報とのズレが発生したりすることがあります。
例えばWi-Fi接続のプリンターでは、一度削除してからメーカーのセットアップソフトを使って再設定すると、正しい通信経路が作成されることがあります。
まとめ
「プリンターと通信できません。双方向通信をサポートする設定にしてください。」というエラーは、双方向通信設定だけが原因とは限りません。
まずは接続確認、ポート設定、ドライバーの再インストール、Windows印刷サービスの確認を順番に行うことで解決できる可能性があります。
特に今まで正常に使えていたプリンターが突然使えなくなった場合は、ドライバーや接続設定の一時的な不具合が原因であることが多いため、慌てず基本的な確認から進めることが大切です。


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